暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第69話 極天爆砕
[12/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
たらもっと速く移動できるってことだしね。
 それにしても、この二人の予想が正しいとすれば、王室に居る聖王モドキってやばいなって。

 現時点でも、ヴィヴィアン陛下? をモデルにしているとしたら、おそらく未来予知(・・・・)……もっと言えば、相手がどう行動するって本能で把握するとか、えげつないにも程がある。しかも二人の話から察するに、数秒とかそんな限定じゃなくて、特定の範囲内に入ってる人全員の行動を見れるって……勝てんのかな?

 しかも、今はまだなのはさんが、ヴィヴィオと戦っているからこの程度で済んでいるらしいし。

 だけど、それも時間の問題。なのはさんは絶対にヴィヴィオを助けるだろう。だけどそうなると、王室に居る聖王モドキが飛躍的に強化されてしまう。なんて言ってたっけなー。
 えーと、まずゆりかごに内蔵されてる魔力が使用可能になって、ゆりかごに座った歴代の聖王達の戦闘技術を会得出来て、そして元々持ってる未来予知。その上、ゆりかごの完全掌握出来るって……。

 え、詰んでね?

 しかも、このゆりかごって主砲というか、極大魔法の砲台も兼ねてるって言ってたから、それを撃てると。しかも動力炉関係なしに放てるとか悪夢にも程がある。

 聖王モドキと対決するのは置いといても、主砲に関してはプランがある。願わくば、このプランの使用は無いって、使われることはないと良いんだけど。

 そうならないように私が居て、撃たせないために二人が抑えてくれる。

 でも……。

 あーー。ダメだ、考えが全部悪い方向へ行ってしまう。ダメだコレ。

「大丈夫?」

「へ、あ……」

 気が付けば、私の右隣にはストロベリーブロンドの髪を靡かせて、優しそうに、それでいて心配そうな顔をした――

「無いとはいい難いけれど。それでもだ。預言者の著書(プロフェーティン・シュリフテン)は予言したものを最低でも5割は達成させなければ、その存在価値を失ってしまう。
 だけど、管理局、聖王教会で持ってるこの世界から、その2つを無くすことは出来ない。だからこそ――」

「だけど、それは!」

 不意に私の左肩を抱き寄せて。

「いいんだよ。私は十分生きて、後継者を作ることも出来たのだから。ただ貴女が嫌だというのなら、心残りになっちゃうけどね」

「そんな事無い、そんな事……」

 ジワッと涙が溢れる。だって、私を救う為に貴女は……。

 ううん、コレは二人が元々決めてたこと……なのだけど、それでも。

 別れが決まってるなんて、悲しいに決まってるじゃない……。


――side響――

「シィ!!」「はああ!!」

「アハ♪」

 アイツを中心に両側から高速の連撃を叩き込む。足を止めずに、ひたすら動
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ