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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第69話 極天爆砕
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――sideフレイ――
「……そこまでわかっているのなら。どうしてスカリエッティについた?」
「……」
優夜君の必殺の一撃を受けて居るにも関わらず、ここまで彼女はやって来た。非殺傷とは言えど、それでも全力の一撃。防御を抜かれた筈なのに……。
「貴女が私に勝てる訳ないじゃない……ッ!」
一時的に教導官をした時の、初めての教え子だった。魔力変換氷結を有して、教導隊の高町さんや、優秀な執務官や、自身も艦長についた実績のあるハラオウン家、そして夜天の魔導書を持ち、一騎当千の騎士を従えるはやてさんに、負けるとも劣らないほどの魔力と資質を持っていた。
優秀で、真っ直ぐで、素直な子だった。後の旦那になる子も、ゼスト君の元で修練に励み、次期ストライカーと呼ばれるはずの子だったのに。
ゼスト隊が壊滅したあの日、全てが変わってしまった。
取り憑かれたように階級をあげ、彼女は力を手にした。権力も、魔導士としての力も、その容姿を利用して自身に従う子達を作り、人脈を手にした。
でも、貴女は最後の一線を越えようとしなかった、力を得ようと、何を得ようと、他人を陥れることはしなかったのに、何故? よりにもよって、あの子達を貶めた? 貴女だって楽しそうに一緒に居たのではないの? 復讐の業火を忘れさる事も出来たはずなのに。
『フレイ』
「……あら、ティレット。どうしたの? 浮かない顔してるじゃない」
不意に昔なじみの顔がモニターに現れた。反射で軽口を叩くけど、コレはおそらく……。
『報告だ。レジアスはナンバーズの2番の手で殺されてしまい、ゼストも事切れてしまった。ゼストとレジアスは何も話せず、無念だったろうよ。
最後は六課所属の烈火の騎士が、彼を騎士として見送ってくれた』
「……ッ!」
声が詰まる。そうか、そうか……結局は間に合わなかったのか。年甲斐も無く涙が溢れてしまう。
かつて6人で語った事が頭を過る。あの時は正義について皆で語り合ったっけな。
『追伸。評議会とも連絡つかないのと。ナンバーズの2番が訪れたであろう部屋に3つの脳が転がっていたという事』
「……そう、予想は当たってしまったか。直ぐに三提督と連絡を。話したいことがあると伝えて欲しい」
『あぁ、直ぐに手筈を整えるよ。いいんだな、フレイ?』
画面の向こうでティレットが真剣な眼差しでこちらを見据えている。もちろん返事は1つだ。
「全てを公には出来ない。だが、二度とこのような事が起きないようにする義務が私達にはある。良くも悪くも良い機会と取りましょう。一変させることが出来るって」
『あぁ、そう……だな。手筈は整える。また後でな』
そう言って通信が途切れるのを確認して、思わ
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