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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第68話 不屈のエースと呼ばれる所以
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が、まだコアは生きている。まだ戦える!

「……優夜君は依頼をきっちりこなしたようね。ここまで来ると予想できなかった私に非があるわ。アヤ、それは違うわ」

「違わない! ならば何故アイツは私を地上に縛り付けようとした!? 私が調べ回ってると気づき、口封じをするかのように地上へ落とそうとしたのは何故だ!?」

「管理局最高評議会。彼らの命を受けて、レジアスはその任務を指示した。騎士ゼストに関してはお互いのすれ違いゆえの悲しい結末。
 だが、貴女の旦那さん、そしてその部隊に関しては最高評議会からの命が関係してるわ」

 管理局最高評議会……? 名前は確かに聞いたことがある。だからなんだというのだ!

「レリックウェポンの実験素体として、評議会が直々に提示した部隊、それが貴女の旦那さんの部隊。だけど結果は……」

「最高評議会に言われたからだろうと、指示を出したのはアイツだ! そのせいで皆死んでしまった!!」

「えぇ、皆死んだ。だからこそレジアスは貴女を守るために自分の近くに置こうとした。自分の近くにいれば評議会に言い訳ができる。優秀だから私の部下として動かすと」

「私を守った? そんな見え透いた嘘が何になる!?」

 独自の捜査を進めて、ゼスト様とその部隊の方々が死んだ切掛を掴めそうだった、まさにその時にアイツの部下になるよう指示が来た。どうせアイツは己の悪事が公にされるのを恐れたからだろう。その地位を守るために己の親友だと言っていた人を殺して。汚点を見せないようにするために!!

「しかし、頑なに拒まれた以上、レジアスが次に打ったのは当時ほとんど表舞台に居なかった第13艦隊に送るという手を取った。調べ回っていたなら何故気づかない? 本局を嫌っているレジアスが、次元艦の、ほとんど独立しているような部隊に送ったという意味を」

「えぇ、嫌がったのなら裏に近い部隊へ送って死ねという意味でしょうよ。だが、そこで私は幸運に出会った。とある人から言われたんだ。言う通りにしてくれたのなら、貴女の想い人に会わせようと」

「……だからあの子達に切り替わった瞬間、壊滅させたと?」

 確かに苦悩した。あの子達と仕事をしている時は楽しかったし、充実感もあった。

 だが。

「無念の内に死んでしまった人たちの想いを果たす為に。私はその道を取った。あの子達には悪いけど……コレは私達の復讐劇なのだから」

「そう。ならこれ以上言葉は要らない。アヤ・クランベル。貴女をここで取り押さえます」

「やって、見なさいよぉおおお!!」

 支給された杖を展開して、フレイさんが構える。新人だった頃は遠く及ばなかった。その上、満身創痍なこの体。でも、あの頃に比べて強くなった私ならば、貴女を超えられる!!


――s
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