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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第68話 不屈のエースと呼ばれる所以
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ェットを出撃させている。
ここからじゃ……止められない。最悪だ。
唯一ここから外せる制限、いや緩和出来ることを使ってそれを響に伝えよう。だけど悔しい。二人がかりで出来たのがゆりかご内の通信制限の緩和だけって言うことが。
「ねぇ、セイン。コレって……」
「ん?」
不意に私の視線の端に小さなモニターが展開される。そこに映るのはゆりかご内の通路を飛ぶ茶髪の子。ドクターと合流する前に老婆が倒したと言っていた人物で、名前は確か……。
「流。私があの時落とした子だ」
「あぁ、そうだそうだ。流だ……って、よくここまで来たねって、コレ王室ルートじゃない?」
「うん。まだ距離はあるけどね」
モニターの中で勢い良く駆け抜ける流を見て、ふと違和感が。
口元をよく見ると、誰かと会話しているように動いてる。念話や通信といった物を展開しているわけではなく、まるで誰かがそこにいるように話しているみたいだ。音声は拾えないから何を話しているのか分からないけどね。
しかし、大人しそうな子だと思ってたのに、表情がハッキリしているというか、ギラギラしていると言うか。凄く違和感があるなぁって。格好も黒いオーバーコートを着てたのに、今は灰色のコートを肩に羽織ってるし、何かキセルを咥えてるし。
まぁ、それはいいかな。流って子も王室へ向ったってことだけ報告しよう。幸い今は
1人
(
・・
)
みたいだし。
「あ、ダメだ。セイン。今は響のところに通信入れられない。陛下とあの子のお母さんとの戦闘でノイズ凄くて通らない」
「……調整して頑張って伝えよう!」
「了解、頑張る」
……あのお母さんマジおっかねー。クア姉を遠距離から狙撃と言うか、長距離砲撃した時もそうだけど、ホント怖いなーって。
――side――
足元がおぼつかない。踏み出す足に力が入らない。だが、もうここまで来たんだ。もう少しで、もう少しで私の二重の望みは果たされる。1つは憧れた人の無念を晴らせる。1つはコレが成功して、戻ることが出来れば……!
「止まりなさい。
アヤ・クランベル
(
・・・・・・・・
)
。此処から先は通せませんよ」
「……何? 何故、貴女がここにいる? フレイ・A・シュタイン!!」
目の前に子供と見間違うような背丈に、赤茶の髪を伸ばしたかつての上司がそこに居た。この侵入経路はバレていないはずなのに、何故?
「抜け道があるとすればここだと思った、だから私はここにいる。アヤ、私は貴女を傷つけたくない」
「黙れ! 私はあの人達の無念を晴らすんだ!! 地上のストライカーだったゼスト様を犬死させ、私の想い人と、その部隊に無茶な任務を押し付け殺したアイツを!」
既にデバイスは砕かれてしまった、だ
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