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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第68話 不屈のエースと呼ばれる所以
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そらくこんな顔をする理由は……。

「心配すんな、しばく事に変わりはないけど、それでもだ。俺だと無傷ってわけじゃないけど、基本は保護するんだ。間違っても殺さないよ」

 ほっとした顔を確認した後、セインがディエチを抱いて壁の中へと潜っていくのを見送って。

 本音を言うと、多分俺だと無傷は難しいんだよな。魔力量が少ないし、AMFが濃い影響で、唯でさえ身体強化に振ってる魔力が減ってしまってるし。負けない自信はあるけれど、完全無傷は難しいかなぁ……。

 まぁいい。扉を開けたら即座に掻い潜って突破、クアットロを撃破してコントロールを奪って、残りをセインとディエチに預ければ、勝てるな。でも幻術系の人だろ? はてして俺に……いやいや弱気になるな俺。

 今こそ第六感を覚醒させて……。おっしゃ扉開けて、一気に踏み込む!

「あ……あぁぁあああっ!」

「……ん? ん!?」

 扉を開けてまず目に入ったのが、涙を浮かべてこちらに向って走り出してくる人。セイン達から聞いてたイメージと全然違うじゃねーか。おさげにメガネじゃなくて、ストレートの人やんけ。
 次に目に入ったのが、その背後からピンクの極光。それもよく見知った色が走ってくるのが見えて……。

 即座に扉を締めて、振り返って走る。

「セインさん、ちょっとぉおおお!?」

「手掴んで、手!」

 狙ったかどうか分からないが、明らかになのはさんの本気の砲撃が来るのが見えて、壁の中に待機してるセインを呼び出し、厚い壁の中へと退避。同時に距離を取ってもらって。

 透過しているにも関わらず振動を感じる。目を開けたいけど、開けられないし、水の中っぽいから怖いしで最悪。
 振動が収まった後に、元いた場所へと浮上というか、戻った所で。

「やべーやべー、あれクア姉死んだんじゃない?!」

 つい先程まで扉があった場所が無残に瓦礫と化してました。だけど……。

「……大丈夫?」

「……だいじょぶ、へーき。きにするな」

 カタカタと体が震えております。向こうで無駄にテンションの高いセインは放っといていいとして。ほんとディエチはいい子やわ……精神的ダメージ負ってるし、あまり接点の無いはずの俺に優しくするんだもん。優しさが染みますわ……。

 って違うわ!

「俺はいいから、とりあえず操作出来るか試してくれ。ここを抑えたんならゆりかごの中でもある程度通信出来るだろ? あと、ディエチには俺の通信コード教えておくから何かあったら連絡くれ。俺はなのはさんの所に行ってくる」

「了解、行こうセイン」

「あいあい、じゃあ待たね。あと、ありがとね?」

 瓦礫に埋もれた白いケープを纏った4番にバインドを付けて……まぁ、そんなことしなくても多分しばら
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