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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第68話 不屈のエースと呼ばれる所以
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にやりと笑みを見せつけて。

「へーきへーき。コレは私の意思だもん。私としては生き延びれてラッキーだしね」

『……そう、ですか』

 ごめんね。コレは嘘なんだ。そうしないと流の事だもの。気に病むだろうし。私がこうなった理由、この領域へ攫われてしまったという事はいずれまたの機会に話すとして、だ。

 ちらりと、背後に転がるガジェットの山を見て、冷や汗が流れる。私はガジェットには何もしていない。デバイスを借りてるとは言え、腕一本(・・・)では戦いにくいだろうと言われた結果私は後方支援。二人の少し後を追随するように言われた。

 イレイザー(消滅系)を使う人型モドキのついた魔力攻撃に特化したガジェットに、ブレードを持った物理攻撃に特化したガジェット。そして、大きいゆえの高出力のいつものV型が通路を埋め尽くすかのように展開した時には不味いと思った。
 ゆりかごに入った時点でAMFの濃度は高く、加えて更にその効果をあげるガジェットの出現。コレは二人であってもと考えたけど、私はこの二人を舐めていた。
 たったのワンアクション。
 片やそれもタバコでも吸う様に、払う様に拳を叩きつけて、衝撃波を作り破壊した。
 片や、デバイスが無いからって通路に仕込まれた鉄板をめくり上げて、それをベースにした1つの大剣をその場で作って射出。

 たったの少しの動作でこの二人はガジェットに何もさせること無く瞬殺してみせた。よくよく考えればそれもそのはずだ。ミッドに来るために、わざわざ次元を拳で割って来たのだから。コレくらい出来て当然なのだろう。

「……玉座のこの子は、白い魔導士さん。遺跡で会った事あるけど、やはり強いな。戦いながらも聖王を操ってるやつを探してる。
 そして、その先に響も向ってるからこっちは問題無いだろう。
 鉄槌の騎士も、援護してやりたいが、ここからでは時間がかかるのと、もう1人の聖王の度合を考えると無理だな。
 そういや、オリヴィエ様の写し子……ヴィヴィオちゃんって言ってたっけ?」

『えぇ、ヴィヴィオです。今戦ってるなのはさんを母と慕っていますよ』

「……最悪だな。わざと親子対決させてんのか。コレは思ってた以上に最悪だ。こちらは手を貸さなくても問題は無い。だが……チッ」

 イライラしているということを隠さず、舌打ちをしてる。しかも殺気まで漏れ出してるしやばすぎる。

「やっぱりだ、予想は大当たり。赤黒い魔力と聞いてたから、何らかの原因で未完成だったんでしょうけど、ゆりかごを正規の手段で起動させて、その主が倒れた時に、もう1人の聖王をバックアップとして使用。同時に真に聖王として完成させる手法かな。
 どうする? ゆりかごという無尽蔵の魔力タンクをバックに、おまけと言うか本命と思われる、ゆりかごに収められ
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