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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第68話 不屈のエースと呼ばれる所以
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――side響――
「で? ナンバーズが二人……いやまぁ、1人はバインドされてるから実質1人な訳だが。邪魔をするなら……容赦はしないけど?」
「待って待って。バインドで縛られたディエチ連れて戦えないし。ヌルを抑えた人と戦って勝てるわけないし」
両手を上げてやれやれといった様子の水色の子。その背中におぶられているのが、茶髪の女の子。この子はディエチって言うのか。
しかし、このタイミングでこの二人の出現。しかも片方は封じられてるし。
水色の子の感じから察するに。敵対の意思は無いと見える。騙すにしても、俺なんかを騙すメリットが無い。
……悪い子ってわけじゃなさそうだしなー。さてさて、どうしたものか?
「相談なんだけど……いい?」
「あぁ。モノによるけど」
水色の子の背中に居るディエチの表情は、どことなく暗い。というよりもコレは何かを心配しているようにも見える。
「私達二人を……その、
破壊
(
・・
)
してもいいから。他の妹達を解放させて欲しい」
「……? 意味がわからん。解放とは?」
「そのまんま。今、地上に降りてる妹達がクア姉……ううん、クアットロに無理やり暴走させられているの。信じてもらえないかもしれないけど、その為にクアットロを倒して欲しい」
……うーん。とりあえず。
「1つ目、破壊はしない。2つ目、言われなくても下位ブロックのガジェット諸共誰かが居て、ジャマをするなら倒して保護。3つ目は……」
不意に近寄って、水色の子の顔に手を添える。一瞬赤くなったけど……そのまま人差し指と、親指で。
「いひゃいいひゃい、にゃにすんの?!」
「破壊って、お前ら十分人だろ。馬鹿言ってんな」
出来る限り力を込めて抓む。と言うか触った感じ全然人じゃんか。ディエチも何とも言えないような表情してるし。そう言う顔が出来る時点で十分人だって。
ある程度つねった後、指を離して。
「まぁ、どっちにしてもまずは名前だ名前。俺は響。そちらの後ろの子がディエチっていうのは聞いたけど、お前の名前はまだ聞いてない」
「……いってー。くそう妹を背負う姉に対して何たる仕打ち……あ、セインだよ。宜しく」
「改めて、ディエチだよ」
……こちらに協力する意志があるとは言え、ヤケに素直に答えてくれるな。なんだ?
「なぁ? これ俺じゃなくてもいいんじゃ? 状況があまり分かってない俺が言うのもなんだが、何故俺に協力を求めた?」
「チンク姉を助けてくれた。だから」
間髪入れずにそう告げるセインの言葉を聞いてようやく納得。そういう事か。
「でもいいのか? ヌルや、クアットロは君たちの姉だろ? それを今からしばく事になるけど?」
「……それは
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