暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第二部〜雅、結婚騒動〜
第9話『決着!真ゲッター対メタルビースト真ゲッター』
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うん、私の幸せだけを考えて、アリシアの偽物を作って、あんなことをしていた。アリシアはそういうことを嫌う子だった。』
「やめて!うるさい!」
アリシアの幻影は苦しむ。
『そうですか。では、貴方が生み出して、貴方を救えなかったことを後悔しているフェイトのことは?』
『忘れていたわ。あの日、事故が起きる少し前、アリシアに頼まれていたお誕生日のプレゼント。』
『それって…』
『そう、アリシアは妹がほしいって言っていたわ。自分と同じできれいな金色の髪に赤い瞳。それでとっても素直な妹。きっと、フェイトはアリシアにとって、理想の妹だったわ。』
『そうですか。』
『でも、私はフェイトを愛せない。自分を痛めて産んでいないあの子は、やっぱり私の分身ではないわ。』
『それでも、フェイトは生きています。一体、誰の愛情を受けて生きて行けばよいのでしょうか?』
『貴方が愛しなさい。ううん、もう充分にいろんな人から愛されているわね。』
『貴方自身で愛してあげようとは?』
『無理よ。私はアリシアに縛られた亡霊のようなもの。あの子を愛する資格なんて…』
『人を愛するのに、資格なんて必要ない!その人大切に思えるかが重要なんだ!』
『そう…やっぱりあの子はもう、充分に愛されているわ。』
そして、アリシアの幻影は妹を思う優しい姉の笑顔をみせて消滅する。
「雅!圭一!しっかりして!自分を取り戻して!」
フェイトは雅と圭一に呼びかける。
「そうだ。確かに俺はあの時どうかしていた。謝っても許されないことは解っている。それに、同じ罰を受けろと言われても嫌だって言う。だって仕方ないだろ!それが俺なんだ!だから、これだけは言わせてくれ!ごめんなさい!あの時、怖くなって、怖じ気づいて、身勝手に逃げて、ごめんなさい!」
「よかった。やっぱりちゃんと謝れるんだね。」
少女の幻影は消えていった。
「雅さん、しっかりしてください!今の雅さんは、俺達の正義のヒーロー、仮面ライダーディロードだろ!」
圭一は叫ぶ。
「そうだ…僕は装填の守護者。もう、あの時の僕ではない!もう、怯えている暇なんて無いんだ!」
雅は幻影を振り払い、真ゲッター1を動かす。
「何ッ!?」
メタルビースト真ゲッター1はバランスを崩す。
「さて、どうやって倒すか…」
雅は考える。すると、
“ストナーサンシャインを使え!”
何者かが雅達の脳内に話しかける。
「あなたは!?」
“迷ってんじゃねえ!やり方は解ってんだろ。お前達のゲッターガッツを一つにあわせろ!やられんぞ!”
「ありがとうございます、竜馬さん!」
雅は、自身にヒントを与えたゲッターチームのリーダー、流竜馬に礼を言い、真ゲッター1にエネルギーを込める。
「奴らめ、あれを放つ気か!スティンガー、コーウェン、あれを使うぞ!」
「了
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