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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第67話 第二ラウンド開始!
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『あ、コウ。それ以上そちらに行くのは』
「んー?」
何気なく曲がり角を曲がって、ビルもないのに影が出来たことに違和感を感じる。そのまま視線を上に向けると……。
「……わぉ」
『これからぶつかり合うので下がったほうが宜しいかと?』
「……言われなくても!」
何か上空に白と黒のでかい生物が浮いてるんですけど!? 残った魔力を何とか絞り出して、わずかに飛んで移動を開始する。視線の端に小さくモニターが展開、そこに映るのは丁度俺の背後。つまりあのデカイの二騎の映像。
白い方は腹部の水晶体に空気が震えるほどの魔力を集中させて。黒い方は迎え撃とうと魔力を口元に集めている。
二騎の魔力が呼応しているんだろうか。ビリビリと空気が激しく震える。
コレが意味するのは―――
『コウ!』
「わぁってる!」
適当な広い場所へと移動して、二人を下ろし。目の前の地面にフェルを突き刺して。
「最大展開!」
『Panzerhindernis.』
全方位を多面体で構成された障壁を展開して、衝撃に備える。その数秒後に。
「「■■■■■■■■!!」」
両者が同時に魔力砲を放った。両者の間でぶつかり合った魔力は、周囲に膨大な魔力の衝撃波を放ちながら押し合う。
そして、その衝撃波は……。
「きっつい、なにコレ!?」
『辛抱です。守護者の方は安定していますが、王の方は不安定です。この勝負おそらくそう続きませんから!』
「了解、耐える!」
巨大な魔力の暴風が渦巻く。そして、フェルの言う通りその瞬間は直ぐにやって来た。
拮抗していたはずの砲撃が突如、片方を一方的に押しのけ白い方へと直撃。同時に、大きな爆発が起きた。
今一度向ってくる衝撃に備えて、魔力を障壁に回して堪える。既に限界ギリギリまで魔力を使っているせいか、気を抜くと今度こそしばらく目覚めそうに無い。
だから歯を食いしばって耐えてるんだけど……コレは、きっつい!
そして、魔力の暴風がとぎれ、巨体が倒れた瞬間、もう一度衝撃……いや、土煙を纏った風の大波がこちらへ向ってくるのが見えた。
「ここまでか……飛ぶぞ!」
『えぇ!』
すぐに二人を脇に抱えて真っ直ぐ空へと上がる。するとビルの屋上に大きな蟲。それもゆりかごを掘り起こした黒い奴が何体か居るのが見えた。そして、その蟲が囲む中心には……。
「あ、ルシエちゃんと、いつかの召喚士の女の子……という事は。あのデカイ奴のカラーリングから考えると、色のままかな?」
『……話聞いてました? 白い方は蟲の王。黒い方はあれ真竜ですよ? おそらく白銀の竜を従えてる方の守護竜かと』
「あー……じゃあ、ルシ
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