暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第67話 第二ラウンド開始!
[6/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


『あ、コウ。それ以上そちらに行くのは』

「んー?」

 何気なく曲がり角を曲がって、ビルもないのに影が出来たことに違和感を感じる。そのまま視線を上に向けると……。

「……わぉ」

『これからぶつかり合うので下がったほうが宜しいかと?』

「……言われなくても!」

 何か上空に白と黒のでかい生物が浮いてるんですけど!? 残った魔力を何とか絞り出して、わずかに飛んで移動を開始する。視線の端に小さくモニターが展開、そこに映るのは丁度俺の背後。つまりあのデカイの二騎の映像。

 白い方は腹部の水晶体に空気が震えるほどの魔力を集中させて。黒い方は迎え撃とうと魔力を口元に集めている。

 二騎の魔力が呼応しているんだろうか。ビリビリと空気が激しく震える。

 コレが意味するのは―――

『コウ!』

「わぁってる!」

 適当な広い場所へと移動して、二人を下ろし。目の前の地面にフェルを突き刺して。

「最大展開!」

『Panzerhindernis.』

全方位を多面体で構成された障壁を展開して、衝撃に備える。その数秒後に。

「「■■■■■■■■!!」」

 両者が同時に魔力砲を放った。両者の間でぶつかり合った魔力は、周囲に膨大な魔力の衝撃波を放ちながら押し合う。

 そして、その衝撃波は……。

「きっつい、なにコレ!?」

『辛抱です。守護者の方は安定していますが、王の方は不安定です。この勝負おそらくそう続きませんから!』

「了解、耐える!」

 巨大な魔力の暴風が渦巻く。そして、フェルの言う通りその瞬間は直ぐにやって来た。

 拮抗していたはずの砲撃が突如、片方を一方的に押しのけ白い方へと直撃。同時に、大きな爆発が起きた。

 今一度向ってくる衝撃に備えて、魔力を障壁に回して堪える。既に限界ギリギリまで魔力を使っているせいか、気を抜くと今度こそしばらく目覚めそうに無い。
 だから歯を食いしばって耐えてるんだけど……コレは、きっつい!

 そして、魔力の暴風がとぎれ、巨体が倒れた瞬間、もう一度衝撃……いや、土煙を纏った風の大波がこちらへ向ってくるのが見えた。

「ここまでか……飛ぶぞ!」

『えぇ!』

 すぐに二人を脇に抱えて真っ直ぐ空へと上がる。するとビルの屋上に大きな蟲。それもゆりかごを掘り起こした黒い奴が何体か居るのが見えた。そして、その蟲が囲む中心には……。

「あ、ルシエちゃんと、いつかの召喚士の女の子……という事は。あのデカイ奴のカラーリングから考えると、色のままかな?」

『……話聞いてました? 白い方は蟲の王。黒い方はあれ真竜ですよ? おそらく白銀の竜を従えてる方の守護竜かと』

「あー……じゃあ、ルシ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ