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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第67話 第二ラウンド開始!
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た。だけど……。思い出すんだ、優夜さんとシグナムさんのあの打ち合いを。
ガリューの4つの攻撃を、しっかりと見て、その攻撃の先を真直、只真直撃ち抜く様に弾き流す。何度も何度も、ガリューの攻撃が掠めて血が出ても気にしない。今、この手を緩めれば僕がやられる。そうなれば、キャロが挟まれて倒されてしまう!
だから攻撃を更に加速させる。ガリューの一挙一動を見逃さずに連続に攻撃を続ける。左拳を出そうと右足を踏み込めば、払う。肩を前に出せば突く。回避しようと体をずらせば、それに合わせてストラーダを回転。石突での一撃を追わせて。
回転速度を上げていく。防御が薄いから、攻撃と牽制を繰り返して、コレで防御を行う。距離が開いたらドライブで突貫する勢いで詰めて。ストラーダを弾かれれば、その勢いを利用して逆から攻撃を入れる。
「はあああああああああああ!!」
ガリューの4つ拳が1つへと束ねられ、その一撃とストラーダがぶつかり合う。そして、同時に弾かれてようやく隙を作ることが出来た。左手にストラーダを保持したまま、一歩踏み込んで。ありったけの魔力を右の拳に流し込む。稲妻が奔る拳を構えて。
「紫電……!!」
この一撃で、決める。
拳を槍に見立てて、真っ直ぐ撃ち抜く為に最短距離を突き抜く。ガリューが防御するより先にその身を捉えるも、障壁で防がれる。
だけど、兄さん達と出会ってずっと見てたんだ。衝撃の通し方を、僕なりの答えを!
「裂閃!!」
僕はまだ、拳でしか使えない。煌さんが言っていた、兄さんや、優夜さんは。刀で槍でコレを撃てるって。
でも、今はコレで十分!
懐に踏み込めた時点で僕の……勝ちだッ!
――side煌――
『コウ。少し休んだ方が……』
「流石に無いとは思うが……トーレとセッテをこのまま置いとくのも不味いだろ。数分意識落としたんだ。十分休んだよ」
何とか二人をお米様抱っこ……もとい、ファイヤーマンズ・キャリーと呼ばれる方法で担いで移動中。正直体は死ぬほど辛い。
と言うか何か空気が震えたのを感じて目を覚ましたけど……何というか負傷具合考えると復帰は無理だなぁ。
しかし、空気が震えるほどのものってなんぞ?
「「■■■■■■■■!!」」
うぉ、うるせー。
空を飛ぶ体力も魔力もないから、トボトボ歩きながら遠くで何か凄い音と言うか声が聞こえる。声の方を見るけどビルの残骸で見えねーし。
『あら? コレは……珍しい。白き蟲の王と、アルザスの守護者が出てきましたね。あの二騎を呼び出せる召喚士が居るとは。凄いですね』
「蟲の王と守護者? ……あー、そういやルシエちゃんがアルザス出身とか言ってたなー。そう言う関係かな?」
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