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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第65話 空で煌めく雷光
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強い暗示を掛けたと言っていた。だったらそれはきっと!

「レイジングハート、ブラスター、リミット2!!」

「ッ……!!」

 虹色と桃色。2つの魔力の光が玉座を包む。

「ヴィヴィオ、助けるよ!」

「煩い! ママを、返してぇえ!!」

 光が見えたのなら、何とか出来るのなら! 何も守れない私だけど、コレくらいは押し通して見せる!!



――sideフェイト――

 響の一閃を受けて、バリアを貫かれた時。時間が止まった様に世界がゆっくりに見えた。

 バリアを抜いた刀が私の首筋に当てられる。初めての経験……というわけではない。なのはと全力全開で戦った時。初代リインフォースと戦ったときも感じたことがある。
 
 響の動きがゆっくりとなる。でもそれはそれは本当に動きが遅くなったわけではなく、死に瀕した私の集中力が限界を超えた結果だった。
 私は今、死ぬ一歩手前って状況……ってことかな。本当ならここで走馬灯とかが見えるんだろう。

 だけど、私が見たのはただ一つ。

 涙を零した響の顔をしっかりと見えたこと。無意識なのかは分からない。それでも、心まで持って行かれていない事が分かった。
 
 そして何よりも。バリアを砕いた後。そのまま斬れば響の勝ちになるはずなのに、彼は刀では無く、刀を握った拳を使って私を叩き落とした。丁寧にバリアジャケットの上に当てるように。

 地面へ叩きつけられる。確かに痛い……でも!

「フェイト様。今のは?」

「……うん、響も必死に抵抗してるんだ。だけど、花霞、私とバルディッシュだけでは無傷で抑えるのは厳しい。
 だから……今一度お願いしたいな。力を貸して欲しい」

 倒れたまま、空に浮かぶ響を見る。きっと本当の意味で操られていたら……即座に追撃を掛けるはず。なのに、刀をわざわざ振り上げて突っ込んできた。

「畏まりました。私なんかで良ければ……行きますフェイト様、バルディッシュ様。ユニゾン・イン!」

「うん!」

 その瞬間、響がこちらに突っ込んでくると同時に瓦礫を斬り、白煙が上がる。

 それを目眩ましとしている間に、私と花霞が重なり合う。ここまでの戦闘で失った魔力が急速に回復していくのが分かる。それと同時にバルディッシュがその形態を切り替える。

『Riot Zamber Stinger』『魔力変換・雷、安定。魔力放出、出力安定。いつでも行けますよ!』

 力が溢れる。胸が暖かくなる、ユニゾンなんて始めてなのに、それでも安心して任せていられる。

「行くよ、バルディッシュ、花霞!」
 
『勿論!』

「オーバードライブ……真・ソニックフォーム!」

 黒い雷が周囲に溢れる。禍々しいはずのその色は、とても優しく、黒
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