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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第65話 空で煌めく雷光
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にしても、貴女はお嬢様を死なせて、あのゴミに上官殺しを、仲間殺しという消せない罪を着せてしまった……あは、あはははははははは!!』

 胸が締め付けられる。私は……私は!

 不意に映像の向こうの煙の中から響が飛び出た。そして、フラフラと歩いたと思えば刀を落として……。

『ぁぁ……ぁあああ、はぁっ』

 朧気な目のまま、声を上げている。よろよろと自分の顔を手で覆いながら、膝をついて。やがてゆるしを乞うよう、天を見上げて。

『う、あ、ぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!』

 慟哭が、一つの部屋に響き渡った。

『あのゴミも、今の陛下も、お嬢様も、貴方がちゃんと守っていればこんな事にはならなかったかもしれないのにね』

 心が凍る。言い返したいのに、言葉は出ない。私がもっとしっかりしていればフェイトちゃんは死ななかったかもしれないし、ヴィヴィオだって攫われずに済んだかもしれない。

『ほーら言い返せない。結局は今の状況も貴方の責任だって分・か・る? 陛下がいなければこのゆりかごは動かなかった訳だしぃ。貴女が一緒にいればお嬢様は死なず、あ、でもぉ。あのゴミは死んじゃいますねぇ。強い暗示を掛けていますしぃ。
 私も驚きの連続ですわぁ。貴方は様々な人を巻き込んでいって例外無く不幸にしているんですからぁ』

 それ、は―――けど、そうしないとヴィヴィオが、時間が―――

『そうやってまた言い訳をして、貴女は本当に―――』

 ガタガタと体が震える。心が割れる。私は……私は……。



 こんなにも……!





『行くよ、バルディッシュ、花霞!』

『勿論!』『Yes Sir.』

 モニターの向こうからの声を聞いて、心が熱くなったのが分かった。

 白煙をかき消した同時に、人影が現れた。黒い雷を纏った二本のライオットブレード。濡れたような艶やかな黒髪に金色のメッシュが髪先に入ってる。何時ものバリアジャケットとは違って、白いコートの代わりに、桜の花びらの柄が入った白い着物を羽織った……。

「フェイトちゃん!」

『……何故!? それにあの姿は……?』

 心から安心して、思わず涙がこぼれそうになる。だけど、彼女の言う通りあの姿は……。

 ううん、少し前に言ったことを思い出す。確かにフェイトちゃんは、こういった。響のデバイスである愛機の名前を、花霞って!

 だとしたら、あれは……。

『まさか……ユニ……ゾン? そんな、ミッドチルダ式の融合騎なんて……それにあれは一体?』

 はやてちゃんは誰ともユニゾンが出来ると言ってた。だけど、明らかにあれは……。

 ううん。それは後でいい……今は、今私がやることは! 響に
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