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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第65話 空で煌めく雷光
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16本ものナイフが出現。その切先がこちらを向いているのが分かる。それに合わせて私も、チンクへ至る道を多数展開させる。

「そう。ならば止めます。止めて話を聞きます!」

「来い!」

 瞬間ナイフがこちらに向って射出される。それを射撃魔法で迎撃しつつ、防御体制。流石にさっきの爆発で少し削られてしまった、正面から往くのは分が悪すぎる。
 だからやることは1つ。派手に爆風を起こしながら、煙に紛れて移動を開始。そして、彼女の背後付近に回ってから。飛びかかり、左足を前に、飛び蹴りの姿勢へ。

「はぁ!」

「甘い!」

 ッ!? 完全に背後からの奇襲だったのに、コートを翻して防いだ!? あのコート硬すぎる!! 即座に蹴りから、拳に切り替えて、右拳をチンク目掛けて叩き付ける。

 しかし、届く前にその拳を、手首を取られてそのまま―――

「甘いと言っている!」

「きゃああ!?」

 投げられ道路へ叩きつけられる、肺の空気が外へ吐き出してしまう。

 直ぐに体制を立て直して、少し反省。

 ……なるほど。中距離型だと私の認識が甘かったということね……。問題はあのコート。間違いなく、加速からの一撃を叩き込むには、あれで防がれてしまう。次に下手な大振りは捉えられて投げられてしまう。
 今の一打だって、もう少し遅ければナイフを射出することが出来たはずだ。それが出来なかったというのは、奇襲が上手く行ってたからだと……思いたいな!

 さぁ……コレは、不味い……かな?

 そう考えていると、私の近くで突如モニターが展開して……え?

「……嘘?」

「強いというのは知っていた、だが……ここまでだったか!」

 チンクの側にもモニターが展開されている。そして、同じ物を見ているんだろう、だからこそお互いの顔色が悪くなった。



――side優夜――

 パチリ、と目が覚めると……そこには近すぎる天井、というか天蓋があった。

『生きておりますか、アリス?』

「……なーんとかね」

 深いため息が漏れる。現在地はビルの瓦礫の中で横たわってる。幸い大の字になって横になっているせいか、何とか人1人入れるスペースが確保されてることかな。

 ズキズキと全身が痛むのが分かる。束の間、意識を失っていたらしい。戦いの中で気絶するなど、本当に随分と久しぶりのことだった。

「何分経った?」

『2分程。速い回復で驚きましたよ?』

「防御は薄いが打たれ強さはあいつらにも負けないよ」

 ケラケラと笑って応えるけれど。正直思ってた以上に最悪な状況だ。脱力した全身に、意識は戻っても力は戻らない。それほど打ちのめされていた。体のあちこちに魔力弾の被弾跡に、背中のダメージ。

 決し
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