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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第65話 空で煌めく雷光
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――sideチンク――
『あたし達はオレンジと鉢巻を落とすけど、チンク姉は……』
「案ずるなノーヴェ。姉はギン……ファーストの相手をする。既に私の進路上にいるからな。直に接敵するさ。
それよりも、だ。ノーヴェ、ウェンディ。お前たちの方こそ……」
画面の向こうでノーヴェが心配そうな顔をしているが……姉としてはノーヴェとウェンディの方が心配だ。ここ数日、私の負傷の原因を知ってるが故にずっとヌルと戦っていた。盾にする必要は無かっただろうと。
私がいくら気にしなくて良いと言ってもそれでもだ。他の姉妹に事の真相を伝えることを封じられても、尚。
『平気ッスよ。一応ドクターが動ける程度に直してくれたし。あ、後はちびっこたちの相手はルーお嬢様がしてくれるみたいっすから』
『僕が後方支援。ディードはノーヴェ達とセカンドと幻影使いと交戦する』
ウェンディと、オットーがそう告げる。これ以上は不要だな。
「分かった。姉の心配よりも、皆、自分の心配を優先してくれ。ではな」
『チンク姉様もお気を付けて』
最後にディードの声を聞いて通信が途切れる。
気をつけて、か……。
私は分からないんだ。ドクターの目的が、外部から人を呼んだことは分かる。管理局に恨みを抱いている者を味方につけて襲撃の情報を完璧に仕上げたのも、理由としては分かるんだ。いくら内部にドゥーエが潜入しているとは言え、限界もあったわけだ。
だが、もう1人の老婆は……ライザの婆さんが分からない。ドクターとライザ、ヌル、ウーノ、クアットロの5人で何かをやろうとしているが詳細を明かすことは結局なかったしな。
ヌルが私達の事を何とも思っていないということは薄々気づいていた。だが、まさか私を盾にするとは思わなかったわけだが。
妹達には悪いが、ここまでだと思った。事実あの時のヌルの拳は完全に殺すための、破壊するための連撃だった訳だしな。
しかし、私は救われた。目的にも入っていない侍に、ヒビキに。
様子を何度か見ている内に、シュバルツが言っていたな。コイツは敵味方関係なく救う男だ、と。
そして、私は……負傷で済んだ。だが、ヒビキに関しては防御を抜かれ、ヌルの連撃を為す術もなくすべて受けてしまった。その際に命が消えようとしていたが……。何故か助けなければ、と考えあのようなことをしてしまったんだ。
今までいなかったタイプの人間。だからだろうか、胸の内が暖かくなったのは……。
私達3人が話せなくなったとは言え、私の負傷の原因を知っているのはもう一人いる。そして、2人で話して決めたんだ。もし、この戦が、私達が負けることになるのなら。その時は―――
「……タイプゼロ・ファースト。いや、ギンガと
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