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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第64話 話したいこと、閃く凶刃
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うか、鬱陶しいぜ全く。格闘の方に少しでも意識を向ければ、ピンクのやつの獲物が左右から飛んでくる。場合によっては手にとって直接攻めてくる。
逆にそちらに意識を向ければ、待ってましたと言わんばかりの連撃を叩き込まれる。幸い技術は無いせいで、当たると痛いが、芯までは来ない。まだ耐えられる、が……それも現状だと時間の問題だ。
今だって。左右のブレードと共の、今度はピンクの子が直接拳を叩きつけに来たのだから。
そして。そちらに意識を向けた、フェルを振るってブレードを弾き飛ばす。だが。
「セッテに気を取られすぎだ!」
「ガッ?!」
僅かな隙を縫って、鳩尾に重い拳を打ち込まれる。攻撃が刺さったと感じると同時に、激痛と衝撃、そして、吹き飛ばされた浮遊感。そしてビルへ叩きつけられ、そのままぶち抜いてしまい。また激痛と衝撃。
障壁を張っていたにも関わらず、紙切れみたいに撃ち抜いてきた。崩れ落ちた体を無理やり起こして、態勢を整える。軽く咳き込むと同時に口内に胃液と血が湧き上がってくる。
あーぁ。くっそダッセェ。
「……1つ聞きたい。お前たちの仲間の黒髪。A-と言ってたが、それは本当か?」
……何か空からよくわからんことを抜かしやがる。ふらつく足を動かして、瓦礫の隙間からあの2人を睨みつける。こちらに意識を向けているものの、何かを見ているようだが。
「……あぁ。そうだよ。地上戦と、刀の技術、体術は間違いなく上にいるだろうが。魔力量が少ないのと、その結果空戦技能が低いというのが足を引っ張ってんだよ。それが……ゲフッ! 無ければ、もっと上なんだろうがな」
今のうちに呼吸を整える。敵は間違いなく俺を殺しに来ている以上、足止めとしての役割を全うできる。
しかし、それは出来ないこと……いや、熱くなってそれどころじゃなくなったと、知った。
『ッ、コレは……コウ君。アレを!』
「……あぁ?」
悲鳴のような声と共に、フェルがモニターを展開した。しばらく……いや、一分も経たずにそれを眺めた後。
ブチン、と。何かがちぎれる音がして。
「……ふざけんなぁあああああ!!!」
あの二人めがけて踏み込んだ。
――sideセイン――
「……チンク姉の言ってた通り、マジでヌル姉とやりあったんだなー」
「うん、チンク姉が嘘言うとは思ってないけど。正直驚いた」
画面の向こうで、管理局のエース・オブ・エースと、フェイトお嬢様と渡り合う黒髪をディエチと眺める。
ドクターからは、弾除け程度に思ってたら良いってことであんなに前に置いてたんだけど……。
いやー、本気で驚いた。
ドクターたちもヌル姉と渡り合うとかありえないから、使えないと判断したら
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