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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第64話 話したいこと、閃く凶刃
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大きな……いや、必殺の意思の無い攻撃には……此の人の連動には起伏がなさすぎる。何が来るか、という不安は、この一連の動作を見れば分かるし、警戒する必要もなくなる。
だからこそ、あとするべきことはただ一つ。この連動の動きのどこに、いつ突っ込んでいくかという覚悟のみ。
既に腹は括ってる。だからこそ!
「シッ!」
二本の槍の切先で受けると共に、それを大きく弾き上げる。右に十全に力を込める事ができていれば、やつの手から弾き飛ばすことも出来ただろうが、大きく身を逸らす程度しか出来ない。
だが、それでも十分。今一度左の槍を前に、右の槍を弓を射るように引きつつ、切先を向けて。
「―――悪いな、俺の勝ちだ」
「……な」
『Sturm―――、ダメですアリス! 下がって!』
「何!?」
シルフの叫びと共に、技をキャンセル。ぬかった……こちらに気を向けすぎて、他の接敵に気づかなか……何?!
「クランベル三佐! 行って下さい!」
そう聞こえたと同時に、全方位から色とりどりの魔力光のスフィアや、収束砲を構えた―――
「嘘だろ、オイッ!?」
管理局の魔導服を着た人物達が居た。その顔はニヤニヤと嫌な顔で哂ってる。
「放て!!」
誰かの合図と共に、その周辺のスフィアがこちらに向ってきた。
『Ein Kreuz Schild』
即座にシルフが、周囲に攻撃に出してた4槍を戻し、十字に重ねたと同時に背後へ展開。俺も左右へシールドを展開し防御姿勢に移る。
突然の攻撃にコレでも対処できた方だと感じながら、盾の向こうで、魔力弾や魔力砲が生み出す爆炎を防ぐ。
あまり防御は得意ではない、だがそう言っていられる状況でもない。
「真上がガラ空きだ!!」
声が聞こえ、真上に視線を向けると。青髪を刈り上げたゴリラみたいな奴が、金棒を振り上げて―――
「死ねよアリスゥウウゥウ!!」
「がぁっ!?」
まともに防御姿勢を取ることが出来ずに、背中に直撃。とっさに体を小さくして、背中を出したのが良かったのか、頭に当たること無く真下のビルへと突っ込む。天井を突き抜けても尚勢いは死なず、そのまま1階付近まで叩きつけられた。
轟音と共に、遅れてビルが崩壊を開始してしまった。
――side煌――
くっそ、熱くなれるとかカッコつけてる場合じゃなかったな。
こいつら、シンプルに速く強い……! いや、あのピンクの子はそうでもない。タイマンなら勝てる。
だが問題はこの格闘のヤツだ! 一撃一撃が重くて速い。それだけでも厄介だって言うのに、間違いなくまだ全力じゃねぇ……クソが、舐められてる。
それほどこいつらのコンビネーションは相性が良いとい
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