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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第64話 話したいこと、閃く凶刃
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に、3つの鉄球が三角になり、捕縛用のフィールドを展開する。恐らくすぐに破られるだろう。だが……。
「この程度、その一撃で墜ちる
俺
(
・
)
だと思うなよ、女中!」
俺……ね。さっきまでよくわからない一人称だったのに、ね。もっと速くにコレを……いや、それはたらればだ。最初にやったところで大人しく当たるわけもないしね。
「墜ちろ、メテオ!」
『Komethammer』
限りなく物量兵器に近いこの一撃。昔っから馬鹿力と言われた、言われ続けた私だから扱えるこの一手。魔力はあるのに射撃系が全然ダメで、魔力付与も基本苦手で、剣を握って、振ればすっぽ抜けてどこかに飛んでいく。そんなんでは騎士にはなれないって言われ続けた。
だけど、それなら鉄球でも打てばいいじゃんって、貴方が……リュウキが教えてくれた。
自分用にデバイス作成の予算で、ミーティアを組んで、私にくれて、貴方はその後居なくなってしまった。
リュウキが居なくなったと聞いて、皆が大変な思いをしている間。私はのうのうとシスターをしてた。声を掛けてくれたら私も手を貸せたのに、皆が辛い思いをしている中で、私だけ関係ないって弾かれてたみたいで悔しかった。悲しかった。
皆が……響が、リュウキを殺したのは俺なんだって言ってたけれど。そんな事ないってすぐにわかった。詳細を話せないということも分かってた。
それでも、私も皆と一緒に往きたかったんだ。巻き込んで欲しかった。だから、だから。
『Protection』
「ぬ、ぬうううぅうううう、おおぉおおぉぉぉおお!!!」
両手をかざして、バリアを張って防いでる。同時に捕縛陣にも亀裂が入ってるのを確認。だけど。
「ミーティア! ブースト点火ぁあああ!!」
『Zunden.』
激しく火花が散る。竜巻を起こすほどの勢いとブーストを加味しても、まだ足りない!?
「ぬぅううあああ!」
それどころか、押し返そうとしてる!? 嘘でしょう?! だけど、だけどこのままじゃ手が足りない。
『お嬢! 鉄球へ貴女を寄せます! 後はわかりますね!』
「え、ええ!?」
引き寄せて何、を……そうか!
「お願い!」
『Jawohl.』
「ぅぐっ!?」
ガラガラと鎖が引かれると共に、左足ごと体を持って行かれる。身を任せていたとは言え、左足からゴキンと股関節が抜けて、あまりの痛みに声が出てしまう。
その勢いのまま、未だに鉄球と拮抗しているリュウキのもとまで運ばれて。直前で鎖を解き放ち、右拳に魔力を全て集中させる。
もうこの後のことなんか知らない、どうでもいい! だから!
「ハン……マァアアアアア!」
「……その三手目、受けてみせよう
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