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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第64話 話したいこと、閃く凶刃
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……バルディッシュ、花霞。私に力を貸してくれる?」
『Yes sir.』「勿論です」
今一度、バルディッシュを、ライオットを構えて響と相対する。そして、改めて肌が粟立つのを感じる。今の一撃がスイッチを押したのか、先程までとは違い、冷たい目には殺気が溢れ出ている。
……あの時の模擬戦とは違う、ビリビリと痺れるような殺意を向けて。そして、お互いに踏み込んだ。
瞬間、私の剣と響の刀がぶつかりあい、交錯。姿勢を整えるよりも先にブリッツアクションを使って、響の背後に回り、その勢いのままバルディッシュを横に振り抜く。だけど、一際高い金属の音が響く、背中を向けたまま刀を盾にこれを防がれた。
僅かに首を動かし、響の目が私を捉えたのを確認して、後ろに下がると共に、
全方位
(
・・・
)
のバリアを花霞が張った。それから間を置かずに、響が壁や天井を飛び跳ねながら全方位より斬撃を当ててくる。
そして、わずかに罅が入った箇所から右の刀を突き刺し、内部の私を目掛けて切先を向けてくる。
だが、それをバルディッシュが盾を張ってガードしてくれた。
その防いだ一撃と同時に、距離を取るために後退して―――。
「不味い。パンツァーシルト!」
花霞が叫ぶと共に、視線の響の体制がおかしいと気づいた。弾き飛ばしたにも関わらず、右手は突き出したまま。左手は弓を引くように後ろへ下げつつ、切先はこちらに向けたまま。
まさか。
そう考えたと同時に、左の切先を前に、視覚出来ないほどの速度で―――
――sideはやて――
「……っ」
最悪や。突然ゆりかごの周りにモニターが現れたと思ったら。内部でのなのはちゃんと、フェイトちゃん対響の映像が配信されている。
紗雪からの報告を聞いて、響が操られているというのは知っていた。だがコレは……。
「なんだよ、何でエース・オブ・エースの一撃貰ってんのにアイツ攻撃できるんだよ……」
「執務官を押してるとか……何だアイツ?」
周辺から震える声が聞こえる。この映像を見せられて増援で来てくれた、航空隊の間に動揺が走ってしまった。元々空を埋め尽くすほどのガジェットの量に、ゆりかごなんておとぎ話に出てくるような兵器を相手にしていて、心が怖がっているのに、その上でエース2人が苦戦している映像を見せつけられてしもうた。
現状は紗雪、時雨、奏を分散させて何とか拮抗していたのを、航空隊の担当戦線が崩れ、ガジェットに圧倒され始めている。
「皆! 戦線維持や! まだまだ踏ん張るんや!」
「は、はい!」
このままでは不味い。この映像を消すか。タイマンを張ってるフェイトちゃんが勝つかどうかせな。一時的にも覆せへん。
映像の向こうのフェイト
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