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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第64話 話したいこと、閃く凶刃
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のほうが私は役に立てますよ」

 相変わらず困ったような笑顔で応えるのを見て、何とも言えない気持ちになる。

「分かった。外は私達4人が担当する。なのはちゃん、フェイトちゃん、ヴィータ。行ってくれるか?」

「了解」「おう!」

「……了解」

 一瞬遅れて返事をしてしまい、皆の視線を集めてしまう。不意に私の手を取った奏が……。

「あの人の事。よろしくお願いします……では、ご武運を」

「う、うん」

 何で……そんなに、吹っ切れたような笑顔が出来るのか……私にはわからないんだ。


――sideアーチェ――

「はっはっはっはぁあああ!!」

「このっ……煩い!」

 4つの鉄球を操って、空を縦横無尽に動くリュウキ目掛けて放つ。鉄球の中にはブースターを仕込んでるとは言え。中々当たらない。というより、完全に軌道を読まれてる。

 そのせいで、直撃こそ無いものの私の両手足は射撃魔法で削られている。最初に近づいてきた所を全力でぶん殴ったせいか、力比べは不利だと悟ったのは有り難い……いや、ありがたくないな。当たれば落とせるのに、チャンスが減ってしまう。

 だが、削られ続けたせいで血を流しすぎた。それに加えて、あちらは私の撃墜がメインだけど。私はこの人を出来る限り、怪我をさせないで保護したいという気持ちが強すぎるんだろう。

 イマイチ攻撃が鈍ってしまってる。

「女中! 貴様の攻撃はわかり易すぎるぞ!」

「はっ。冗談言わないで!」

 右足を後方に振り上げると共に、鎖に繋がった鉄球が引き戻し。それと同時に両手の鎖を手に取って大きく振った波を伝達。後は左足を……。

「ミーティア!」

『存じております。Kometfliegen.』

 引き寄せた鉄球を右足で蹴り出す。同時に両手の波も鉄球に伝わったと同時にリュウキの背後に回るように操作。

 だけど……。

「その程度。打ち返してくれるわ!」

 銃剣……いや、銃刀を向ってくる鉄球へ向けて砲撃体制に入る。文字通り打ち返すつもりだろう。

 だが。

「知ってるよ。だから私は!」

 その場で反転。逆立ちとなる。それと同時に両手、右足の鎖をパージ。己が体躯を軸として、回転させ、左足に繋がる鉄球を振り回す。巻き込まれた風はやがて竜巻を起こし、嵐となって天へと繋がる道を生む。

 そして、最後にその勢いのまま、空へと飛び上がり。

『アウトフレーム、最大! お嬢!』

「死なない程度に……砕け散れ!」

 竜巻となった鉄球をリュウキ目掛けて、パージ。既に展開された鉄球全てが五尺の大玉となると同時に。

『リフレクター展開。捕縛陣展開! コレで詰みですリュウキ様!』

 リュウキを中心
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