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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第63話 開戦と凶報
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ちも見えたよ』

 ふぅーっと、息を吐いて。タバコでもあれば様になるんだろうけど、まだ未成年だしなぁ。吸えないんだよなぁ。というか、吸ったら臭いって言われそうだし。

「やるぜ優夜」

『あぁ』

 空へと上がって。前から飛来する2人を、あちらは元三佐を見据えて。

「『此処から先は通行止めだ。歓迎しよう、盛大にな!』」

 さぁ、始めようか。今、此の時だけは、第13艦隊所属として、貴様らをここで止める!

――side優夜――

「……通行止め、ねぇ。いつかの訓練用とは打って変わって、カートリッジの本数は減ってますけど。大丈夫ですかぁ?」

 不機嫌そうにこちらを睨んだと思ったら、今度はあざ笑うような笑み。

「さぁな。だが、あの時と状況違いすぎて参考になりませんよ」

「そうですねぇ。私は万全、貴方も万全と言いたいところですが……。まだ怪我は完治していないですし……。何より……。
 邪魔をするなら、砕き殺すわよ糞餓鬼」

 ピリピリと肌が粟立つ。俺は体が震えている事を自覚した。
 だが、恐れているのではない、これは武者震い。

「……大体なぁ。いままでさんざん手前勝手にしてた奴を、最後まで好きにさせるわきゃねぇだろうが」

 風が冷気が吹き荒れる。

 あぁ、あぁ、あぁ……。怪我がなんだ……気にせず全開を出せるというのはやはりいいじゃないか!

 元三佐の小型ナイフが一本の杖へと切り替わる。いや、あれは杖というよりも、杖先が細く鋭利に、まるでアイスピックの様に。そして先端にはツルハシのような、大きな錨のような物がついてる。

 まるでそれは……。

「氷結の死神って所か?」

「さぁ? 氷ごと砕こうと思ったら此の形になっただけですよ」

 風と冷気がぶつかり、渦を巻いてく様を見ながらため息を吐く。既に当たりの気温は下がりつつある。

 だが。時期にそれも……。

「あぁ、そうか……自分の変換資質に合わせたわけか。いいですね――大人しく捕まれ」

「――砕き殺すわ」

『Speere Sortie.』

 短い音声を聞くと共に、背後の4本がそれぞれ元三佐へと接近する。それに合わせてこちらも接近、否。突撃を開始。

 あちらも疾走。互いの眼前へ、息が掛かるほど接敵。同時に、槍と杖が苛烈な響きを上げて交錯する。

 こちらは6手あちらは1手。普通に考えればこのまま押し切れる……はずだが。

 先に展開した4本が氷で作られた盾に阻まれてるのを見た。それに気を取られたと同時に互いの獲物が弾かれ、一瞬隙を晒してしまい、空いた胴体へ向けて真っ直ぐ杖先が最短距離を突っ走ってくるのが見える。
 即座に体を反転させ、その一撃を躱すと同時に左手の杖を逆手にもち
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