暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第63話 開戦と凶報
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想外の人物で皆驚いた。だって……。

「な……あん、え!? 何で空に居るのよ、煌!?」

『まぁ色々あんだよ気にすんな。業務連絡でなー。俺も地上の防衛ラインに参加するし、その上でポジション的にぶつかる相手が居てなー。この2人(・・)とかち合う事になるんだが』

 煌が指す人物を見て、皆の表情が明るくなった。けど、その中で唯一ティアナだけは暗い表情のまま。なぜなら……。

「……お願いしたいけど。フェイトさんと互角に渡った2人……やれるの?」

『おぅ。問題ない。本部の防衛にゃ、あいつ(・・・)が出るし、ゆりかご戦にはあの子らが出るし。問題ねぇよ』

「そうじゃないわよ。頭に包帯巻いた怪我人が出来るのかって聞いてるの」

 モニターの向こうの煌は頭に包帯を巻いて、御見舞に行ってた時と変わらないようにも見える。心なしか顔色も悪いようにも見える。

『……まぁ損な役割だな。なんとかするし、歓迎するだけだ。
 大体、お前らが俺の心配するなんてちょっと早いんだよ、ハッ!』

 ビシっと、ティアナが笑顔のまま青筋が入ったのが見えて……皆がちょっと引いた。勿論私も、エリオとキャロを連れてちょっと下がる。

『まぁ、それは冗談で。気にすんな。目的がハッキリしてる以上、こちらはこちらでなんとかするから』

「……まぁ、どうやっても手が足りないし……お願いしか出来ないんだけどね。よろしく頼むわ」

『おう』

 そう言って通信が切れたけど……。

 何というか、ね。

「……何で重症人が動いてるのか分からないけど。これで憂いは無くなった。そろそろ時間よ。皆しっかりやるわよ!」

「おう!」

 さぁ、私も気合を入れなきゃね!


――sideフェイト――

 ある程度空を飛んだ後、騎士カリムより私達全員のリミッターが解除されたのを確認。それと同時に。

「レイジングハート、エクシードモード!」

『All Ringht.Master.』

 なのはがエクシードモードになったのを確認して、その側まで行って。

「なのは」

「フェイトちゃん?」

「なのはとレイジングハートのリミットブレイク、ブラスターモード。なのはは言っても聞かないだろうから、使っちゃ駄目…とは言わないけど。お願いだから、無理だけはしないで」

 困ったように笑うなのはを見て、少し心配になる。何時も前を走るから、何時も心配してしまうし。

「私はフェイトちゃんのほうが心配。フェイトちゃんとバルディッシュのリミットブレイクだって、凄い性能な分危険も負担も大きいんだからね」

「私は平気。大丈夫です」

 えへん、と胸を張るけど。なのはからはじとーとした視線を貰う。な、何か変だったかな?


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