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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第63話 開戦と凶報
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日ぼろぼろになりながらやった模擬戦」

 皆苦い顔をしている。途中から六課に出向だったギンガも。きっと、ここには居ない彼らもそうかもしれないけど。

「はい、目を開けて。まあ、私が言うのもなんだけどキツかったよね」

 それぞれ思うところがあるのか渋い顔をしてたり、スバルなんて思い出しすぎてるのか、凄く眉間にシワが寄ってる。

「でも、四人はよくここまでついてきた。ギンガは途中からだったけど……質は全然変わらねぇしな」

 ヴィータちゃんの発言に皆驚く。厳しく育ててきたのは事実で、それはギンガも同じ。手加減無しできっちり育ててきた。

「四人とも誰よりも強くなった………とは言えないけど、どんな状況でも負けないように教えてきた。
 実を言うとね。六課に来たばかりの響に皆の評価を聞いた時。私は嬉しかったんだ」

 なんだろうと首を傾げる皆に、あの日言ってた響の言葉を思い出して伝える。

「皆それぞれ一級線のポテンシャルを持ってるって。
 スバルには理想的な機動力とそれに突破力があるって。ティアナには質量を持った幻術を使えて尚且つ、多重弾殻射撃を使えると言う努力を。エリオには、一級品のポテンシャルを秘て、スピードを武器に広域攻撃も放てると。キャロには、皆を支える屋台骨。いつでも皆を支援できて、強い支えになれるって。ギンガにも、理想的な機動力、刹那の一瞬を見切れる一撃がある」

 皆の表情が驚いたような、照れてるようなそんな顔になっていく。

「四人とも、誰よりも強くなった……とは、まだちょっと言えないけど」

 あ、皆がズルっとコケそうになった。うーん、もう少しなんだけどねー。咳払いをしてからもう一度空気を締めて。

「どんな相手がきても、どんな状況でも絶対に負けないように教えてきた。守るべきものを守れる力。救うべきものを救う力。絶望的な状況に立ち向かっていける力。ここまで頑張ってきた皆は、それがしっかり身についてる。夢見て憧れて、必死に積み重ねてきた時間。どんな辛くても止めなかった努力の時間は、絶対に自分を裏切らない。
 それだけ、忘れないで」

「きつい状況をビシっとこなしてみせてこそのストライカーだからな」

「私たちからは以上。それじゃ、機動六課FW部隊、出動!」

 はい、と元気よく皆が返事をくれたのが、とても嬉しいんだ。

 ふと、皆が退出していく中で、心配そうに寄り添ってるスバルと、少し俯いてるギンガが残ってるのが気になって側まで行く。

「……ギンガ?」

「なのはさん、忠告も何も聞かずに申し訳ありません!」

 バッと頭を下げるギンガを見て、驚いちゃった。
 顔を見た時点で、吹っ切れた……いや、整理出来たのかなとは思ってた。何があったのかわからないけれど。


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