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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第63話 開戦と凶報
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 だが、避けたはずの頬が裂け、そのかわりに右の掌底を胴へと走らせ衝撃を叩き込む。無理な姿勢で撃ったせいか思いの外ダメージが少ない。
 そもそも硬いのか? だが、まだまだ対応範囲内だ。

 しかし、敵は四肢を使い闘う者。すなわち左拳を撃った後は。もう片方が残ってることを、考えていなかった。至近距離から右の拳をフックの要領で胴体へねじ込まれた。

「ッ……ぐぅ?!」

 何かが砕ける音と共に、体に衝撃が奔る。即座に拳の勢いを殺さないように体を進行方向へと流れるように飛ぶ。既に衝撃を殺す事は出来なくとも、一旦は距離を取ることが出来る。

「やはりこんなものか。あまり貴様に時間を掛けられない―――速く死ね」

「……ふぅ、ふぅ」

 呼吸を整えるが、即座に骨が砕けた事を把握する。元々罅が入ってたんだ。今更変わらないし、綺麗に砕けたせいか肺に刺さるような事態にはなっていない。

 アイツ……名前はわからんが3番は、高速戦闘は出来るけど、細かい格闘技術は無いな。コレが響とか優夜だったら間違いなくこの時点で俺の意識は完全に奪われてたし。
 だが、間違いなく致命傷にはまだ(・・)なっていないが、致命的ではあるな。

『コウ君、上です!』

「覚悟」

 自分の状態に意識を向けすぎた。気が付けば7番が上空から斬りかかってくるのが見えて、フェル(・・・)を掲げて防いでしまった。
 それに合わせて3番が蹴りと共に迫り来るのが見える。咄嗟にバリアを張って何とか防ぐが。

「ぬぅううう、ぐぅ!」

 防いでも威力を殺すことは出来ず、そのまま腕で防ぐもそのまま瓦礫の中へ吹き飛ばされる。が、即座に瓦礫を押しのけながら立ち上がり構える。

 短い攻防の中で、あちらはほぼ無傷で、こちらは手負い。いやいや何というか……。

「熱くなれるじゃねーか!」

『えぇ、その通りです!』

 心に焔を灯す。悪いなナンバーズ。舐めてた俺を許せとは言わん。だが……。

 本気で闘うことを誓いましょうか!



――sideフェイト――

 なのはを中心に、弾幕を展開しつつ弾幕を躱したガジェットを私とヴィータで叩きながらゆりかごまで接近していく。
 気が付けば遠く霞んでいたのが、直ぐそこまで来た。こんな大きな船が飛んでいることを事態未だに信じられないし、その射出口からは未だにガジェットが投下されている。

 はやてが言うには私達の少し後に航空魔導士の部隊が来ると、そして、その指揮をはやてが担当し、私達はゆりかごに侵入口を見つけ次第、内部突入……だったんだけど。

「フェイト様。あの、誰かが既に戦闘を開始してます」

「航空隊は未だ到着してないのに……一体?」

 ポケットから顔を出しつつ不思議
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