暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第63話 開戦と凶報
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、元三佐目掛けて突き落とす。

 が、今度は装飾部で受け止められるが、右手の槍を突き出しもう一度撃ち込む。

「……うふ。左と右とじゃ速度が違うじゃない!」

「……ちぃ」

 僅かに出遅れた右の槍を掴んで防がれる。互いに獲物を渾身の力で押し合いながら目を合わせる。

「……貴方のデバイス。シルフィードといいましたっけ? 処分してから裏切ったはずですけど?」 
 
「はっ。没収した時点で処分してりゃこうならなかった……よ!」

 距離を取るために、右の槍を一度収納。そのまま互いにバランスを崩した所を大きく弾いて距離を取る。

「しかし……流石に防戦一方というのも面白くありませんね」

「冗談。完全に防いでいるじゃねぇか」

 俺と元三佐の周位を4つの槍と4つの盾が、それぞれぶつかり合う。貫くために防ぐために、金属音の様な音を響かせながら。

 だが……。

 ―――にたり。

 不意に笑みを浮かべた瞬間、ゾクリと悪寒が奔る。

アリス(・・・)! 後ろです!』

「ッ!」

 跳ね上がるように、急上昇して回避。先程まで自分のいた場所を、多数の透明なナイフが通過したのが見えた。

 同時に、辺りを見渡して、冷や汗が背中を伝うのが分かった。なぜなら。

シルフ(・・・)。こりゃどういうことだと思う?」

『さぁ、何とも言えませんが。ざっと200本。数の利はとうに消え失せました』

 こちらに切先を向けた透明な氷のナイフが、俺と元三佐を取り囲むように展開されているのが見える。今しがた通過したナイフも既に空いたスペースで待機し、こちらに切先を向けている

「砕き殺す以外に、切り刻むのも有りになったわ。さぁ、始めましょうか? アリスちゃん?」

 ニヤニヤと薄笑いを浮かべながら

「てめぇ、女の子チックに人の苗字を呼ぶんじゃねぇよ!」

『来ます!』

 瞬間、全てのナイフが動いたのが見えた。


――side煌――

 我ながら損な役割だなぁと思ってた、少し前の自分を殴りたい。

 俺を倒したあの老婆に一矢報いたいが、何処に居るかわからない以上それは叶わない。
 
 だから、あまり乗り気じゃ無かった。相性の問題で、優夜は元三佐に着けるって言ってたし、奏はゆりかごへ向かわせないと行けない。だけど、地上にもう一人欲しいと言われたら、残るのは俺なわけで……。

 それぞれが想いを通すために戦うのに俺だけなんだかなーと思ってたが……。

「いいね。速いし連携もいい!」

「黙れ、そして死ね」

 左右から迫るブレードを長斧をバトンの様に回転、左右に振って弾く。その一瞬を。
 3番が最短で左拳を俺の顔目掛けて奔らせるのを辛うじて避ける
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