暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第63話 開戦と凶報
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――sideフェイト――
「フェイトさん!」
一通りの作戦会議が終わって部屋を出ようとしたところを、よく知った二つの声に呼び止められた。
振り向けば、そこには愛おしい二人。
「どうしたの? エリオ、キャロ」
「えっと、その……」
「あの……フェイトさんもそうですけど、スカリエッティの所になんて心配で」
……ああ、そういうことか。やっぱり私も、二人に心配をかける事になるんだな。
「大丈夫。私だけじゃなくてなのはやヴィータも、はやてだっているもの」
安心させるつもりで言ったんだけど、二人の顔は晴れない。それどころか、どんどん心配そうな顔になって……。
「でも、フェイトさん……」
「昨日からずっと……苦しそうな顔をしてます」
ビクリと体が反応してしまう。参ったな、2人にまで言われちゃった。
苦しそうな顔をしてる。っていうのは、色んな人から言われてる。なのはは勿論、はやてやヴィータ、シグナムから。
響が倒された時も、奏達が堕ちた時も、その後居なくなった後も……いや、それはきっかけだ。自覚してないところで、感情が表に出てしまった。私が遅かったから皆居なくなった。なんて、身勝手な思いに押し潰されて。
「そうだね。響が倒された時も、六課を守護してた皆が倒されたことも。一番近くで落された奏を救えなかったことを私は後悔してる」
「フェイトさん……」
でも、奏に言われたんだ。後ろを向いて後悔することよりも。前を向いて次を、その先を見つめないといけないって。
「だから、響とヴィヴィオを取り戻せばきっと皆も帰ってくる。スカリエッティを止めた後、皆で言おう。お帰りなさいって」
「はい!」
ギュウッと2人を抱きしめる。本音を言うと2人も心配だ。だけど、この2人ももう心配は要らないはず。なのはがヴィータが育ててるんだ。もう大丈夫だ。
「それじゃあ、二人共気を付けてね?」
「はい!」「いってきます!」
駆け足で離れる2人を見送る。あぁ、情けないなぁ……私の方こそ2人に声を掛けなきゃいけないのに、逆に励まされちゃって。
「……フェイトさん今いいですか?」
「シャーリー。ブリッジを離れて平気?」
入れ違いで入ってくるシャーリーを見てちょっと驚く。出撃前の私達も忙しい。でも、ブリッジの皆は今も情報収集や、それぞれの連絡を受けたりで大変なはずなのに……。
「いえ、直ぐに戻ります。ですけどその前にこの子を連れて行ってほしくて」
そう言ってシャーリーの後ろから小さな影が現れて、私の顔の近くまで上がってきた。それは白い着物に、赤い袴。肩に掛かる程度の黒髪、灰色の瞳の小さな……。
「……この子って」
「改
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