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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第62話 宣戦布告
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ーチェ……え!?」

 瞬時に防護服を纏ってるシャッハさんを他所に、高く飛び上がって全身をひねると同時に。

「……邪魔ァッ!」

『Meteorschauer.』

 4つの鉄球を繋ぎ留める鎖を延長。同時に躰の捻りと共に周囲に高速で叩きつけていく。

 同時に鉄球部分に仕込まれたブースターを点火し、更に勢いとその威力、衝撃を高め、それらをガジェットへと叩き込む。

 そして、出現した分を全て撃墜したのを確認した後。

「「……」」

「……行って下さい。既に連絡は入れているとは言え、私はこの中には入れません(・・・・・)」 

 ぽかんとする2人を尻目に、一際高い岩の上に着地すると共に、再び鉄球を構える。

「な、アーチェちゃん!? 何を!?」

 下で困惑するロッサさんの声を聞きつつ、周囲に意識を向けると、ピリピリと肌が粟立つ。この感じを私は知ってる。

 だって、この感覚は……。

「人が留守(・・)にしている時に玄関先で暴れるのは無礼千万だと……親兄弟から習わなかったか、女中よ!」 

 どこからか現れて、私と同じ位の位置に存在する木の上に着地した黒い影。

 というか、この野郎……今なんて言った? この格好を女中? 女中と言った? 女中……ねぇ。

 あったまきた。奥歯を噛み砕くくらいの怒りを抑えながら、睨みつける。

 黒い仮面でよくわからないけど、明らかに私を侮ってるのがよく分かるよ。

「申し訳ありません。私()は孤児院出身なもので……、礼儀作法は知っております。が、私の友人が務める部隊を襲っておいて、それを言うのは……フェアではないかと?」

「女中風情が囀る。いいだろう、拙者が相手を仕る! すぐに倒れてくれるなよ!」

 ビキビキと眉間に皺がよるのがわかる。
 そんな私を他所に、懐から赤い銃を、腰の赤い刀を抜いて連結。全く、最初から本気で来てくれるのは感謝しか無いよ。

「アーチェ! 先に先行します、頼みましたよ!」

「御意」

 さぁ、始めよう。何度目かわからない貴方と私の喧嘩を、最初で最後の命の取り合いを!

 だからこそ!

「教会所属ゥ。アーチェ・ノヴァク。いざ、圧潰してみせましょう!」『Jawohl.』

「シュバルツだ! いざ、罷り通る!」『了!』

 女中なんて良い度胸だ、行くよ、リュウキ!!


――sideはやて――


 けたたましくなるアラームを聞きながら、眉間に力が入るのが分かる。

「オペレーター各員、急いで情報の収集と整理を! 情報がまとまり次第転送の方をお願いな!」

「了解です!」

 とは言ったものの、既に地上の頼みとも言われたアインヘリアルは……もう。


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