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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第62話 宣戦布告
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ない。その時は宜しくね?』

 最後はニッとお互いに笑って通信を切った。

 わかってた。今の私じゃアイツには勝てないと。夢に見るほど後悔と悔しさがあったけど、わかってた、でも認めてしまえば……響のしたことが無駄になってしまうと。
 だから、ずっとずっと一太刀浴びせたくて、無茶をして……思うように行かなくて悔しかった。
 
 響達が敗けた映像を見て、それは余計に理解してしまった。あの場に居ても……私じゃ役に立てなかったって。
 だから、だからせめて奏達の代わりに戦わないとって、取り返さないとって。
 
 でも私だけが悔しいわけじゃなかった。わかってたはずなのに……全然わかってなかった
 
 アーチェは強いのを知っている。なのに、そのアーチェが勝てないって認めるまで……どれだけ悔しがったのか、私は分からない。
 でも、その上で次の一手を出せるのは本当に凄いことだ。
 
 ……さぁ、私も動こう。最近はなのはさんの教えを無視してたんだ。ちゃんと謝らないと。
 

 そう決めたときに。

 
 アースラの中で、アラームが鳴り響いた。
  
  

――sideアーチェ――

「この洞窟がですか?」

「僕の猟犬を発見して、その上一発で潰した。並みのセキュリティじゃない。ここがアジトで間違いないね」

 ロッサさんが険しい表情でそう話しながら、希少技能、無限の猟犬(ウンエントリヒ・ヤークト)の発動を解除。

「凄いですね、ロッサ。こんな場所よく掴めました」

「シャッハ、いいかげん僕を子供扱いするのは止めて欲しいな」

 翠に輝く猟犬を撫でながら話すロッサさんに、嬉しそうに、誇らしそうに話すシャッハさんをみて、こちらも嬉しくなる。

「これでも一応カリムやはやてと同じく、古代ベルカのレアスキル継承者なんだよ」

無限の猟犬(ウンエントリヒ・ヤークト)。あなたの能力は存じ上げていますよ」

「ま、今回の発見は、フェイト執務官やナカジマ三佐の地道な捜査があってこそのものだけどね」

 うん、早いわぁ!!
 
 人知れず突っ込みそうになるのを必死に堪える。くっそ、さっきの今で、もうだよ? なんだコレ?
 2人が会話をしてる横で、がさりと茂みが動いたのが見えて、腰を落として構える。

「……来た」

 静かに呟くと同時に、鉄球を、ミーティアを取り出して展開。瞬時に手足に鎖が巻き付き4つの鉄球が現れる。周辺に隠れていたガジェットT型が一斉に姿を現した。
 後は……うん、懐かしい気配に、思わず口が緩みそうになるのを堪えて。

「大人しく帰してくれる気はなさそうですね」

「戦闘はあまり得意じゃないけど……まあこのくらいなら」

「お任せください、行きますよア
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