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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第62話 宣戦布告
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辛そうに映像を見て、黙って泣いていた。
ギンガと一緒に二度目を見ていて、そこで気づいた事がある。
なのはも言っていたけれど……途中から響の動きが変わったのは分かっていたが、見切った上での行動だと考えてた。一打で、二度攻撃していることを。
花霞を修復している間は、完全に防御姿勢をとっていた、しかし、少しずつ刀を持った時に攻めている時。刀の打ち込みではなく、逆手で握った柄の打撃から始まり、その流れで刀身を滑らせ斬りかかるという方法。
よくよく見れば、ストレートの打ち込みに対して、肘で迎撃したり、相手の拳に対して柄を立てて防御、そこから右逆手で持った鞘の鯉口を真直打ち込み、弾き飛ばす等……明らかに響の手数が増えている。
妙だと思う反面、なんでこんな行動を? と考えて……震離の身体強化の一つを思い出した。体を奔る僅かな電流を可視化、動かす部位を見て予測する方法もあることを思い出して。
相手はもしかして、響の行動の先読みが出来ている?
その事を頭に入れて、この後の紗雪を見る。初見の筈なのに、直ぐに本体を見抜いて迎撃している事から可能性は高い。
一打目が読まれているから、二打目を打ち出しやすい攻撃をしているのは分かった、それほどまでに精度が高いのかなと疑問はある。
そんな中で、響と紗雪が倒されるまでを見たギンガは。
――ごめんなさい。
俯いて、涙を零していた。
初めて見たのなら、その気持ちはよく分かる。実力で敗けたのなら、まだ納得できる。其上で対策を考えて、次につなげれば良いんだから。
でも、この戦いに関しては違う。
勝てた……いや、少なくとも敗けはない戦いだったはずなのにと考えてしまう。
特にギンガは、自分が残っていたらと強く考えてしまうんだろう。
それからだ。ギンガが居なくなった皆の代わりに動くようになったのは。
オーバーワーク気味に作業をこなし、空いた時間には無理だと思うようなトレーニングを。
無理やり待機命令を出さないと止まらないほどに。
なのはも一度強く注意をした。いつかのティアナの時とは違う、ちゃんとお話をした上で……それでも止まらない。
細かい連携からの、鋭い一打が持ち味だったのに、たった数日でスバルとは違う。疾く強く壊す事に特化していった。
なのはも力ずくでも止めるべきだと言っていたけれど、そのなのははブラスターシステム開放の為の調整で動けず、そもそも時間が噛み合わないせいですれ違ったままだ。何より、分かってるからこそ私達を避けているし。
だからこそ、ギンガと短い期間でも一緒に居たアーチェならばと。
――sideアーチェ――
第二……や、第三ラウンドに立つ事無かった敗北者
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