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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第61話 貴女のせいではないんだって
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ら退く。同時に、大きな何かがそれまで居た位置に落ち、先行して退く私に追いかけてくる。
バックステップの私に対して、あちらはクラウチングに似た姿勢から加速し追いかけてくる以上、差はすぐに埋まる。
幸い、書庫だということもあって、大きな……熊のような男は満足に動くことは出来ない。
ならば、と。
両手に魔力を纏わせ、
「切っ先を視線に」
左右の手をパンと、合わせると共に巨大な魔力刃を生成。
直線距離で、二メートル程度の刀身の剣を二振り作り出す。瞬時に私の両腕に合わせて動く、が。
熊も同様に動いていた。
左拳を顔の前で揃える。空いたボディには分厚い盾を展開、右拳を地面を抉るように構えたまま、尚も真直突っ込んでくる。
砲弾とも言える速度で来るのは圧巻だ。
即座に、貫く様に剣を突き出せば。
アッパーカットで左の剣が砕かれ、その体の勢いで右の剣も砕かれる。
「へぇ、やるじゃない」
視線がバチッとぶつかれば……あぁ、なるほど。優しい人だ。この期に及んで話を聞こうってしてるんだもの。
でもね。
殺気を持って、前へと踏み込み。相手も反射で構えられた左を打ち出して。
世界が赤く染まった。
正直な所、関心したなと。この短いやり取りで、ここまで出来る人がいるとは……管理局も捨てたもんじゃないなぁと。
さて。私を打ち砕いた大きな熊さんの背後に、
再生
(
・・
)
しまして。
「ま、再生してしまった以上。普通のシスターですよっていう言い訳は出来なくなったけど……何用ですか?」
「……驚いた。たいちょから聞いてたが、本当だったのか」
血が着いたであろう拳をさすりながら、大きな男……うん!?
「え。男……? あ、ごめん。女性かな? 分からなくてごめんなさいね」
「
漢女
(
おとめ
)
だ」
「え、あ……そう。ごめんなさい」
……やだわぁ。見た目で男かなって……いやまって。
「メイド服っぽいけど。か、カイゼル髭つけておとめは嘘でしょう!?」
「否、
漢女
(
おとめ
)
だ」
……バカな。いや違う。そんなことより。
「まぁいいわ。で? 私はただ知り合いの部隊がどうなったかって知りたくて情報漁ってただけなんだけど?」
「だろうな。てっきり内部情報を消して回っているものかと思ってたが、違うらしい。
だが、それ以外に何かあるだろう。目的を言え、元シスター?」
……教会関係者、って割には見たことあるような無いような……。
「……さっき隊長と言ったな。お前さん、管理局と二足の草鞋を履いてる教会騎士の関係者か、昔そうだった奴の元に居た人……か?」
「……ほう?」
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