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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第61話 貴女のせいではないんだって
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だからこそ……。
「……何時から起きてたのよ。時雨?」
私は親友に頼ることを選ぶんだ。
――sideシャーリー――
「本当にいいのね、花霞?」
『構いません。お願いします』
目の前で浮かぶ小さな鈴……ううん、花霞に最後の確認を取る。
『マッハキャリバーは、自身の改造プランを提出して許可を得たと聞きました。ならば私も主を救うためにこの身を変えます』
「……そうはいっても。確かに後は心を入れるだけ。響からも入れるならあなただと言われてるけど」
この融合騎の躰の持ち主が居ない以上、どうしても決めあぐねてしまう。
『……あの時、もし私が砕けなければ。罅が入らなければあのような結果に繋がることは無く。有利な状態で進めることが出来ました。主があの隙を攻めたのは言うなれば私のせいなのです。
砕ける刀身、終始圧倒される無手での格闘の中で、主は一筋の光明と言わんばかりにそれを見切って攻めてしまった。結果相手を庇って被弾。そして撃墜まで行ってしまったんです』
「……」
私も響が倒された映像を見せてもらった。隊長達だけと言われていたけど、花霞自身が見せてくれたんだ。私はこの人の矛にも盾にもなれなかったんだと。
だからこそ……。
「花霞。正直な所ね。この躰の機動データはほとんどリインさんを参考に組み込んでるの。だから性格は変わるかもしれないし、そのへんの修正は効かない。融合騎に成ったからと行って出撃は認められる保証もない。それでも?」
『構いません。可能性があるのなら、あの人に使かって頂けるのなら!』
あー……っと、軽く項垂れる。正直奏と震離のデバイスの完成を急ぐつもりだったけど、奏の合流は無くなったし、震離は未だ帰ってこないしどうしようかなって時のコレだ。
だけど。
「分かった。直ぐに取り掛かるよ。AIコアの移植は時間がかかるから……それは許してね?」
『感謝致します』
直ぐに作業に取り掛かると共に、厳重に閉じられたアタッシュケースを取り出して、響から預かってる躰を取り出し花霞の隣に浮かべる。
さぁ……始めようか。
しばらく徹夜になっちゃうなーコレは。
だけど、頑張らなくちゃ! 大切な上司の想い人があんなことになって悔しくないわけ無いんだもん!
――sideフェイト――
速いもので……地上本部と機動六課壊滅の日から6日。思い返すとあっという間だった。
だけど、不思議なものでその日その日は長く感じてたんだよね。特に伝えてからの3日は凄くね。
あの日、奏の出撃は許可できないと伝えた日。ギンガ達も何も言わなかった。いや、皆察してくれたんだと信じてる
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