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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第61話 貴女のせいではないんだって
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たらずとも遠からず。どんぴしゃって反応じゃない。ということは、騎士カリム嬢とは違う所か。
 だとすれば、他にも重役の騎士で、管理局員は……何人かいるが。どれもそこそこ若かったはず。
 
 それを省いて且つ、このクラスの人を下に置けるのは。
 
「……あぁ。ラー君達のおつかいかな? あの子ら元気かな?」

「……」

 あぁ、空気が変わった。大当たりだなこれは。
 
「まぁ、それ以上もそれ以下も無いよ。知り合いの子が被害を受けたって言うから調べただけだよ」

 パン、と胸の前で拍手を一つして。マリ・プマーフとしての見た目から、普段の私。キュオンの姿へと戻して。
 
「知り合いの子? 貴様と接点はほぼ無いはずだが?」

「あるんだなこれが。その縁があったから助けたよ。ほら、あの鏡の件」

「……どういう繋がりがある?」

「言ったところで信じないでしょ? あの子の親と一緒に戦ったって言ったってさ」

 更に視線が鋭くなる。間違いなく思い描いてる子は一緒だ。
 ……攫われたとなると、今後が怖いな。私もまた戻るし……よし。
 
「それに、知らないだろうから一ついいこと教えてあげる。
 あの子の父親について」
 
「……調べても出てこなかったものを、お前が知っていると? なんの冗談だ?」

「冗談じゃないよ。だけど、その人は苗字を捨てて一緒に戦う道をとった。大切な妹とも別れてね。
 あまり有名所じゃないけれど、アナタ程なら知ってるでしょうし。
 ■■■■。その一族とあの子の血を照合してご覧? ほぼ一致するだろうから」
 
「……冗談にしては笑えない、が。今ここで捉えれば、細かく聞けるだろう……おとなしく捕まれ」

「断る。それに、それが事実だとしたらどういう事になるか、わかるでしょう? これはお願いですよ?」

 再び拳を眼前に構えるメイドさんを見据えつつ、コチラも……いや、この人の風貌で思い出した。
 
 この人か。サト(・・)が世話になってた人と言うのは。
 
 ならば。両腕に魔力を纏わせて。
 
「サトに免じて、あまり騒ぎは起こさず去ろうかな。じゃあね、楽しかったよ」

「サト……? 待ちなさい。あの子のことを知って―――」

 自分の体を抱きしめるようにした直後、私を粉砕した。
  
 ――――

「……ふぅ、驚いた。まさかあんなところでバッティングするとは」

 パタパタと、適当な場所で再生して息を整える。
 
 ……整えるなんて、久しぶりだな。やっぱり落ちてる。
 
「フフ、この感覚を嬉しいと思える日が来るなんてね。さぁ、お届け物をしましょうか。
 まだ、最後の譲渡は終わってないみたいだしね」
 
 転移魔法を起動して、思い描く世界
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