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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第61話 貴女のせいではないんだって
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に……」
ギンガの手を改めて両手で取って。ギュッと握って……。
「お互い無事……とは言えないけれど。何事もなくてよかった。さ、まだ起きて間もないの。だから色々話を聞かせてくれると嬉しいな」
ゆっくりと手を引いて中へと案内。
するはずだったけど……。
振り返ってギンガの顔を見て、私は間違えたんだと悟った。
だって……。
「ッ……何で、何で言ってくれないの奏!? 私は……あの時、送られてしまった! あの場に居たのに、全部使って追いかければ! 追いついたはずって!」
ボロボロと涙を零して。左の拳からは血が滴ってる。スバルやティア。エリオもキャロもいるのに、それでもギンガは今感情を爆発させた。
そうだ、あの場の……誰よりも響が連れて行かれて、誰よりも悔しくて、誰よりも無力さを呪ったはずなんだ。
「お前のせいだって! お前が響を連れ回さなければこうならなかったって! 敵の狙いは私だった! 私があの場に居なければ……私がこんな体じゃなければ!」
血が滴る左の拳を取って、包み込むように握って。
「違うよ。誰のせいでもないよ」
「違う、あれは!」
「違わない。だって貴女もスバルもここにいる。それだけで響はまだ本当の意味で敗北してない。ねぇ、ギンガ?」
ギンガの手から、頬へと手を移してそっと添える。
「辛いことを言うね。あの時何が合ったか私は分からない。だけどその敵の狙いは貴女だった。
タイプゼロ
(
・・・・・
)
と呼ばれた貴女とスバルを」
「……そのせいで響が!」
ギンガの涙が添えた手に滴る。何時もしっかりとしたお姉ちゃんと言う感じの子なのに、今ではすっかりグシャグシャになってる。
「ごめんねギンガ。もっと速くに私は目覚めるべきだった。この数日で誰よりも責任を感じてた貴女を放っといて、私は寝てしまった」
「違う、私が……私が」
私の手を取り、俯くギンガを見て。ギュウッと抱きしめる。
「ごめんね。貴女の気持ちも考えずに……誰よりも悔しかったよね」
この数日。きっとギンガは辛かったんだろう。いっその事お前が悪いって責められたいほどに。だけどそうじゃないんだよ。
ここに居なくて、未だにあえて無いけど……アーチェだって悔しがってるだろう。まだ戦えたのに、と。
「だからこそね、ギンガ。ここで私達がするべきは後ろを向いて後悔することよりも。前を向いて次を、その先を見つめないと」
フェイトさんとにいった言葉と同じフレーズを使う。嘘偽りもない本心を込めて。
「だからこそ。あの人が帰ってきたら胸を張って、おかえりって言ってさ。その後うんと叱ろうよ」
「……ごめん……なさい、ごめんなさい、ご
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