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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第61話 貴女のせいではないんだって
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――side奏――

 あれから泣いてるちびっ子2人を慰めてると、スターズのコンビも遊びに来た。何やら大切な話があるそうで、しばらく話を聞いた。

 で。

「……えーと。ダメだ。気の利いたことを返せないから思ったこと言うね? ……だからスバルってばあんなに……体重がごじゅ」

「わーわーわー!!」

 慌てて口を塞がれる。だってスバルってば私と同じくらいの身長なのに、私よりちょっと有るはずなのにあんなにスタイルいいんですもん。あんなに食べてるのに、私とほぼ同じくらいなんだからコレくらいの意地悪は良いと思う。

 もう言わないという意思を込めて、私の口を塞ぐ腕をタップ。本当に言わないよね? って視線を受けつつ、大きく頷く。流石にもう言いませんて。

「ぷはっ。まぁ……正直思ったことはあれだけど……別に言われたところでねぇ。今更だし。だからどうした? って話になっちゃうし」

「……まぁ、そうだけど」

「あんたらはもう……まだ言わないほうが良いって言った私が馬鹿みたいじゃない」

 俯くスバルを他所に、奥の方でティアががっくりと項垂れる。

 まぁ……お陰で何であの時……。響が紗雪に頼んで2人を転送させたのかようやっと分かった。なるほど、ギンガを一度下げることで安全圏に送った訳で、最悪な結果を回避したわけだ。

 恐らくあの時の響は……手負いのアーチェと、狙われるであろうギンガを戦わせることを良しとしなかった。
 だから、勝てないと分かっていて、響は時間稼ぎの為に戦った。
 そう言えば、もし狙われてなかったら二人で時間稼ぎをしただろうに……言ってたもんね。あのフードのアンノウンには、もっと魔力出力のある人を当てるか、斬撃を通す(・・)なら結果が変わるだろうって。
 でも後者は……今出来ないもんね。花霞が折れるって言ってたし。

 だが、戦闘不能まで追い込まれて、連れて行くメリットってなんだ? 
 純粋に助けたいと思ってくれたのなら嬉しいけど……。

 ちらりと視線を隣のベットへ向けて。軽くため息が出る。もし時雨が起きてたら、響とよく戦術で話してたから。こういう時の行動パターンも、予測できると思うけど……未だ起きる気配はないしなー。

 そして、ふと気づく。扉の前に誰かがいることを。

「……しぃ」

 人差し指を口の前に立てて皆に静かにしてもらう。そのままゆっくりと扉の前まで行って……。

 ガチャリと開けると同時に腕を差し込み、掴んで!

「……いらっしゃい、ギンガ」

「……ぁ、うん」

 昨日の夜も、今のように来ていたであろう来訪者を歓迎する。その表情は少し青ざめてる。

 まぁ無理も無い。だけどね……。

「その、奏……私!」

「待った。その前
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