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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第60話 敗戦と次への決断を
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告から、奪ったのは例の召喚士の少女だったらしい。
しかし、それはまだ良い……とはいい難いけれど、それでもや。攫われてしまったヴィヴィオも、スカリエッティを逮捕する上でもう一度保護する事だって出来る。
せやけど……。
喪われてしまった人は帰ってこない。でも、響が生きてるかもしれない。それがかなり低い可能性だということは分かっとる。流や震離だってそうや。もしかすると、二人共何処かに捕まって助けを待ってるのかもしれへん。
……生かす価値があるかと問われれば、分からへんとしか答えられへん。スカリエッティが何を考えてるのか分からへんしね……。
「って、隊長の私がこんなんじゃアカンわな」
あかんあかん、たらればや、反省、後悔してる場合やない。唯でさえ人はおらへん今だからこそ、この後のことを、今後のことを考えていかなきゃアカン。
入院してる皆の分まで、しっかり踏ん張らへんと……。気合を入れていかへんと、アカンのや。
ふと、壁にかかった時計を見ると、間もなく約束の時間や。
さぁ、なのはちゃんとヴィータが待ってるんや、2人にも伝えな……。
――sideフェイト――
ICU、集中治療室。
そこには私を先輩と呼び慕った女の子がいる。私より少し薄い金髪を靡かせて、何時だったか任務で一緒にいる様を見て、姉妹の様だと言われた時には嬉しかった。
恐らく一番の重症者、奏が見つかったのは六課の訓練スペースの残骸の近く。そこで満身創痍だったはずの煌や優夜が、必死に解凍を施し、時雨が近隣の部隊へ連絡を取っていた。
全身氷漬けの重傷者がいる。すぐに来てくれ、と。
様々な回線を用いて呼びかけていた。その甲斐あってか、海上部隊がそれを察知して、即座に4人を回収。海上にもガジェットは居たはずなのに、無理をしてでも来てくれたことには感謝の気持ちしかない。
だが、安心したように3人共意識を失ってしまった。もともと限界を超えて動いていたらしく、眠ったように未だに目を覚ます気配がない。
あの時の私は、何とか戦闘機人の二人を……いや、二人に時間稼ぎをされてしまった。離れた場所で奏が交戦したのにも気づいていたのに、墜ちたということを把握できなかった。
地上本部の壊滅、および機動六課の壊滅。それに伴う響とヴィヴィオの拉致。未確認情報だけど、未だ帰ってきていない流と震離にも何かあったと言われてる。
加えてエリオも負傷したし、キャロも暴走しかけてしまった。
……ダメだなぁ私は。シグナムにも言われた。今日の業務は自分がこなすから、皆のそばに居てやれ。そう言われたけれど……私の中では後悔しかない。
何が先輩だ……っ!
間に合わせることは出来た筈だ。もっと速く、駆
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