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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第60話 敗戦と次への決断を
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はおかしなことを言い出す。始めて機動六課とクアットロ達が遭遇した時も。アイツの一撃は熱くて良い。昔っから変わらない!って騒いだと思えば、襲撃の後はライザの婆さんに食って掛かっていたな。
 
 抵抗できぬ相手に至近距離から撃つとは何事か!

 と。勝てばいいというわけではない。だが、仲間相手に食って掛かるのはどうかと思う……いや、思ってた。だが今では……。

 いや、止そう……コレは一時の迷いだ。だからこそ――。

 私は私の役目を今度こそ果たそう……ナンバーズ、フィフスナンバーとして。今度こそ!


――sideギンガ――

 夢を見る。
 
 普通の私が、響やアーチェと一緒に戦う夢を。
 傷だらけになってでも、敵わないって分かっても、援軍が来るまで時間を稼ぐ夢を。
 アーチェだけを転移させて、二人で戦う夢も見た。三人で撤退する夢も見た。
 
 だけど、寝ても覚めても……私には現実が叩きつけられる。
 
 あの時、響が私を前に出さなかったのは……私達の事に気づいたから、あの瞬間、響の中では……私は、共に戦う人ではなく、守られる対象になった。
 その事が、何よりも悔しい。
 
 一言、一緒に時間を稼ごうって、戦ってくれと言われなかったのが、悔しいんだ。
 
 最悪なタイミングで暴露された時、心が締め付けられそうになった。
 もし……もしも、もっと早く私が伝えていれば、結果は変わったかも知れない。少なくとも、あそこで響が体を張る必要はなかった。
 
 ふと、思い出す。
 
 スバルやティアナと行った喫茶店の事を。あの日、占ってくれたサテラさんの事を。
 
 何があっても、1人で動かないこと。単独で動けば怪我ではすまないこと……金髪に翠の目の人とは離れる様にと。
 
 占いだからと、流していた。
 そんな都合よく、起きるわけはないんだと。
 
 ……私は、誰かと一緒に居たから避けられた? 結果、1人になってしまった響が対象になってしまった……?
 

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