暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第60話 敗戦と次への決断を
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行う」

 はやての表情が曇るのが見える。本当は手を借りたいだろうに……。

「幸い、教会からも戦力を借りる手筈や。シスターシャッハとロッサが今スカリエッティのアジトを探し回ってるし。クロノくんも動いてくれとる。言い方が悪くなるけど、抜けた穴は補充できるよ」

「……」

 痛々しく笑うはやてに、なんて声を掛けていいのか分からなくなる。

「……それにな。私の采配のせいで、唯でさえ怪我をしとるあの子たちを出して失う(・・)のが怖いんよ」

 ……? 失う? それってどういう?

「……せや、スバルがエリオとキャロに体のこと話したんやっけ?」

「え、うん。エリオとキャロから聞いたよ。スバルとティアナから教えてもらったって」

 確か二日前だったかな? 自分たちの体の事を話したって言ってたから。最初こそ、2人は驚いたけど、直ぐにそれを受け入れてくれたみたいだし……。今まで一緒にいることのほうが大切で、エリオやキャロにとっては、そちらの方が大切だって言ってくれてた。

「……後はギンガやね。ナカジマ三佐が六課に出向させたままにしてくれたんは有り難いけど……」

「うん、最近のギンガは……ちょっとね」

 ここ数日、ギンガは病院の御見舞に来ることはあっても、奏の場所へは行ってなかった。いや、正確には言えば行けなかったというのが正しいかな。
 何度も足を運ぼうとしていたのを目撃したって皆が言ってた。エリオもキャロも、スバルもティアナも皆が。
 
 だけど、入室直前で何時も悩んで……入れなくなってた。

 そして、普段の仕事っぷりも見ていて痛々しかった。響が、奏が抜けた穴を補うように、何倍も仕事を抱えてたし。 

 きっと誰よりも責任を感じてるんだと思う。あの時響を助けられなかったこと。自分だけが安全圏に飛ばされてしまったこと。手が届く場所に居たはずなのに……それでも手を伸ばしきれなかったことが悔しいんだと思う。
 
「……ギンガにもアースラに来てもらう予定や」

「分かった。それはもう伝えてるんだよね?」

「うん。大丈夫や、了解も得たし……後は皆でアースラに乗り込むだけ、や」

 ……ギンガにも伝えないと。アースラに移ったら、しばらく御見舞にいけなくなっちゃうことを、奏と話す時間を作らないと。

 そうしないと後悔してしまうかもしれないって伝えなきゃ。

 だけど……今回の件を聞けば間違いなく奏は落ち込むだろう。取り返すんだって一緒に誓った筈なのに……。


――side?――

「……ふむ。魔力保有量はD……いや、ギリギリCに掛かる程度、その割には保有容量はS相当……。そして肉体レベルはAで、ランクはA-。アンバランスとは言えど、コレがヌルと渡り合ったとは思えないん
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