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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第60話 敗戦と次への決断を
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ろうし。

 まだ色々あるだろうに、話はそれ以上聞けなかった。と言うよりまだ判断に困ってるようにも見えた。

 私達の怪我の具合を見てるんだと思う。今でこそある程度動けてるけど。未だ体の至る所に違和感は有るし。だからこそまだ決めあぐねているんだろう。私達の出撃を有無を。他の4人はともかく……私は行けると思うんだけどなぁ。

 ま、暗いことを考えても仕方ない……ね。 

 時雨と紗雪がちゃんと無事だということも分かったし、後は……煌と優夜のお見舞いに行こうかなと。くるりと翻して、病室を出ようと扉に近づいて、ドアノブに手をかけるよりも先に。

 ガラリと扉が開いた。 
 
 あれ、この扉って、自動ドアだっけ? なんて悠長に考えてると……。

 2人のちびっ子……もとい、エリオとキャロとばっちり目があった。お互いにしばらく固まって、ポロポロとキャロの目から涙が溢れたと思ったら。

「……ッ、奏さん!」

「キャロ、エリオも……無事でよかった」

 二人して抱きついてくるのを、そっと抱きしめる。

 そう言えばそうか。この2人と別れた後に堕ちたもんね。

「心配しました。だって、死んじゃったみたいに白くなって……」

 泣きじゃくるキャロに変わって、エリオが説明する。氷漬けになったらそりゃ肌も白くなるもんねー。
 
「六課に着いて、ヴィヴィオが連れてかれちゃって。私達……何も」

 出来なくて。というよりも先に、もう一度2人を抱きしめて。

「そんなこと無いって、言ってあげたいけれど……。ごめんね。、少し辛いことを言うけど……私達は負けた。それは覆せない事。だからこそ―――」

 2人に目線を合わるように屈んでから。

「次は必ず負けないように、倍返しでぶつけて。ヴィヴィオも響も取り返したらいい。でしょう?」
 
 ……あれ? また2人の目が潤んだと思ったら、ボロボロと……対応間違えたかしら?

 なんて考えるともう一度二人して私に抱きついて。大声を上げて涙を流して……。

 そうか……そもそも言い忘れてたね。

「心配かけてごめんね。私は帰ってきたから……だから平気だから」


――sideフェイト――

「……え? 奏の合流を認めないって、何で!?」

「説明した通りや。そもそも全身凍傷になりかけて、高所からの落下。幸い髪の部分だけが砕けたと言うても、まだどうなるか分からへん。
 仮に時雨達が起きてもそうや。特に重症やった三人が目を覚ましても。そのまま療養に専念してもらう。奏もしばらくは様子見ってだけや」

 はやての言うことはもっともだ。だけどそれじゃあ……。

「ヴィヴィオと響の奪還は……」

「せや、ザフィーラとヴァイス君、そして5人を抜いて
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