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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第60話 敗戦と次への決断を
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敵は銀髪の子諸共響へ殴り掛かる。凶器の様な拳を受けて、銀髪の子からも、響からも鮮血が舞う。それでも響はその子を離さず、庇うように抱きしめて、背中を見せる。これ以上殴らせてたまるかと言わんばかりに。
それでも連撃は続いた。続いてしまった。気が付けば、響は銀髪の子から手を離して、振り向いて応戦しようとした。だが、既に決着は着いていた。
片や仲間であろうと関係なく勝つために使う者。
片や敵であっても保護するために庇ってしまった者。
無情にもそれが勝敗を分けてしまった。振り返ったと同時に右のアッパーを貰い顎を跳ね上げられた響は、そのまま宙を浮いてしまう。間髪入れずに左のストレートを胸部に受けてしまい、振り抜かれたと同時に壁へと叩きつけられた。この時点で意識を落としてしまったのか、花霞から手を離してしまう。
渾身の一撃に、響の瞳から光を奪う。口をだらしなく開けて、血を吐き出しながら膝を折る。勝負は着いた……筈なのに。
倒れることを許さないと言わんばかりに、崩れ落ちる様に倒れる響の顔面を膝でかち上げ、無理やり立たせた。右腕を引いて体を斜めに倒し、頭上から斜めに拳を振り下ろす。既に意識がない響に防御する力は無く、顔面へまともに右拳がめり込み、壁に後頭部から叩きつけられた。
この映像は今の所、ライトニングの隊長二人にだけにしか見せてへん。せやけど、フェイトちゃんは見てられないと、顔を覆って泣いた。シグナムも悔しそうに血が出るほどに唇を噛んどった。
そして、バイタルサインが弱まった頃にようやく戦闘は……いや、リンチは終わった。せやけど、ここで銀髪の子におかしな動きが入る。勝鬨を喜ぶように、狂ったように笑う金髪の子に目をくれず、真直に響の元へと行ったと思えば、直ぐに何かを指示を始めて、大きなスーツケースの中に響の体を
大事そうに
(
・・・・・
)
入れ始めた。戦闘機人同士の通信故に、なんて話しているのか分からへん。
せやけどハッキリ聞き取れたのが。金髪の子が余計なことをするなと言わんばかりに、拳を振り上げた直後。
『お前を追い込んだコイツならば、ドクターならば使えるはずだろう!』
『……へぇ?』
血塗れになりながらも銀髪の子がそう叫ぶ。ここで気づいたのが、この時点で響の体はほぼ死に掛けている。医者にこの時の響を見せて驚く回答が帰ってきた。ダメージや出血量から考えると、もう手遅れだと。コレを聞いて目の前が真っ白になった。
せやけど……スカリエッティなら、人体実験を施してるアイツなら話はどうや?
そこで1つの希望を感じた。銀髪の子はそれに気づいたから、響を連れて行くという選択肢を取ったのではないかと。
純粋にギンガの替わりと言うのもあっただろう。だが、そうだとしたらわざ
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