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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第60話 敗戦と次への決断を
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――sideはやて――
地上本部を襲ったガジェットが全て排除されたのは、丸一日近く経った後やった。本部の地下の至る場所に湧いて出たかの様にはびこっていたガジェットを殲滅し終わった頃には、既に空に月が登った頃。地上本部が受けた被害は甚大で、怪我人も少なくはない。その上象徴的だった建物も半壊……やけど。
幸い上層部の人間、重役の人たちに被害が無かったことが唯一の幸い……。
「って、アホな事があるわけないな」
事後処理の書類の山を、ゆっくりと片付けながら、何度目になるかわからないため息を吐く。
地上本部の被害の大きさも凄まじい。だが、それ以上に六課が受けた被害はその比ではない。六課隊舎、周辺施設は敵の襲撃で全壊。地上本部と並行して修復すると言われても、2ヶ月……下手をすれば今年中に終わらないだろう。
ロングアーチのメンバーも、待機組だったシャマルやザフィーラ、ヴァイス君に、優夜や煌、時雨は重症。未だに目を覚ましていない。
地上本部に来ていたメンバーは……まず奏が全身氷漬けで海上を彷徨っていたと言う。直ぐ様搬送されて、集中治療室へと運び込まれた。何とか解凍することに成功したが、未だに意識を取り戻す気配はない。
加えて、フェイトちゃんに負けず劣らずだった長い金髪は、襟首の辺りで切れて……いや、お医者様曰く海上に落下した際に砕けてしまったと言う。
次に紗雪。響と二度戦ったアンノウンと交戦するも、一方的に敗北。意識を刈り取られてしまった上に、左の肋骨骨折。頭を強く打ったせいかまだ意識は戻ってない。
一番の問題が……。連れ去られてしまった響や。現場には響の血液と、花霞が残されておった。そして、そうなってしまった理由を映した映像を見て絶句してもうた。
あの時、響は単騎で戦闘機人の1人と相対し、足止めとして戦闘をしとった。勝負は互角……と言うより、手数の面で少し押されていると行った様子。しかも花霞に罅が入る度に修復をしている間は徒手空拳で間を繋ぎ、修復が終わると再び刀を抜いて凌ぐというスタイル。
最初は間違いなく押されていたが、徐々に徒手空拳で間を繋ぐのではなく、攻めへと転じて、刀を持てば一転して攻めていっていた。
そして、一瞬の隙を突いて、戦闘機人の懐へ入った時には、いつかフェイトちゃんとの試合で見せた居合の構え。確実に取れたはずの一撃。映像とは言え、これを見ていた皆が声を上げた。それほどまでに研ぎ澄まされ、完璧だと言う一閃を。
響は放つ直前に、刀から手を離した。
敵の戦闘機人が、あろうことか直ぐ近くに居た銀髪の子を、自身と響の間に引寄せ盾としてしまった。あのまま振り抜けば恐らく勝っていたはず。せやけど、響が取った手段は、銀髪の子を抱きかかえ庇ってしまった。
その隙を逃さず、
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