暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第59話 その日、機動六課
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
もこの一打を何とかして躱すか? だが、どちらにしても―――

 ならば!

「……シャマル先生、後をお願いします」

『時雨!?』

 出力を自動で維持出来るように切り替え、ギリギリまで粘ることを選ぶ。

「……辞世の句はいらない?」

 ニコリと笑う老婆の顔を見て、ふん、と鼻で笑う。

「次に繋ぐのに、辞世の句なんている訳ないじゃない!」

「そう。じゃあいいわ」

 不遜に笑ってみせるけれど、全然通じた様子は無いらしく、短くそう斬られる。

 銃口が、光が私の前で更に輝く。

 でもちょっと待って。こんな……ゼロ距離で撃たれるのは生涯で一度あるかなとは思ってたけど……待って。流石に恐いんだけど。
 明らかな殺傷設定。直ぐ側で収束させているせいか、チリチリと肌が痛む。

 ……あーあ。優夜と今度デートにいく約束いれたのになぁ。ミッドでも美味しいって指折りのカフェに行って、二人でお茶して、他愛もないことお話して。今後のことを話し合ってさ……。

 あぁ……恐いなぁ。

 つい、そう思って目を瞑った瞬間。

 バキン、と同時に音が聞こえた。

「―――っ、時雨ぇええぇえええ!!!!」

「っ、ぁ……優夜!」

 目を開けたはずなのに、映るのは真っ暗な世界。そして、遅れて何かが私を覆い被った様にも感じる。それが何かという事に気づいて、安心(・・)と、それを守ろうと意識をこちらに向けてしまった。

 直後覆われているにも関わらず光に飲まれた。
 

――side奏――

 儚げな月明かりのもとで、互いに向かい合う。しかし、ただ立っている訳ではない。それぞれ左方向へ向けながら、こちらは銃口を向け、あちらは剣の切先を向けて円軌道を描いていく。
 既に速度は最高速だ。その中で撃ち合う。こちらは直射砲を、あちらはスフィアを連射。時折急激な加速や、減速を加えて射撃を回避する。

「流石、元ガードウィング(・・・・・・・)って事はあるわね」

「お世辞は結構です!」

 ニヤリと笑みを浮かべる元三佐を睨みつける。何が元ガードウィングだ。こちらは既に1丁紛失している上に、カートリッジを収納しているポケットを撃ち抜かれて、残弾が少ない。今装填している6発と、リローダーが1つ。12発しか無い。

 そして、何よりも……自身の魔力変換資質「氷」を活用した弾幕が鬱陶しい。雲の水分を圧縮してそれを射出。足を止めれば容易く貫かれてしまうほどの鋭利な氷柱の弾丸をノータイムで撃ってくる。流石に消費が大きいのか、今のように高機動に切り替えてからは撃っては来ない。

 だが、こちらは銃。今でこそ銃口を合わせられているけど、狙いをつけてない訳ではない。少ない魔力を考慮すると、しっかり狙い
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ