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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第59話 その日、機動六課
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奏さんも直ぐに来て下さいね! 行こうフリード!」

「お気をつけて!」

 空いた右手を横に出して、サムズアップをする。後ろを向いてあげたいけれど……それをしたら三人もろとも落されてしまう!

「……つれないわ。あの2人も居たなら、私が居なくなった後の貴女達の様子を聞けたのに。残念だわ」

「それなら応えてあげるよ。お陰様で冤罪って分かって過去の実績も開放された。色んなとこから声を頂いてますよ。クランベル三佐!」

 月下の元で。私達を……かつて響を追い詰めたアイツと相対した。

 聞きたいことは色々ある。管理局を裏切ってスカリエッティの元へ行ったこととか、何故お前が大剣を……ギルを、流のデバイスを持っているのとか色々ある。

 だけど今は……。

「……ここで……墜とす!!」

 この激情を貴様にぶつけてくれよう!!!


――side紗雪――


 地面を蹴って、曲がり角では三点飛びの要領で、壁を蹴って響のいる場所へと向かう。

 どうも嫌な予感がするし、何よりも……。響が居るであろう場所に近づくに連れて、胸が締め付けられてくるように感じる。
 
「紗雪! 待って、速い!」

 私の少し後ろを走るギンガの静止を聞かずに駆ける。
 この感じを私は知ってる。あの日リュウキがいなくなった日とおんなじだから。船が無くなった時と同じだから。
 
「ッ、邪魔だぁ!」

 時折現れるガジェットを薙ぎ払って行く。だが、近づいてきたせいなのか、異様に数が多い。
 なるべく勢いを途切れさせたくないが。
 
(紗雪、コチラで落とすから先行して!)  

(了解!)

 なのはさんからの連絡を受けて、中央のガジェット数体を斬り落として、突き抜けていく。
 後ろからレーザーが飛んでくるのを、体を振って回避して、落ちた勢いを戻していく。

 神様なんて信じちゃいないけれど、それでも祈ってしまう。私達の将が無事でいて欲しいと。そう願ってしまう。そして、曲がり角を曲がって、地下にしては明るい場所が見えた。
 そこはいくつかの地下通路が合流する場所で、地下とは思えない程に開けた場所。

 力を振り絞って、その場所へと飛び込んだ。

 そうしたら、きっと響がいつものように笑ってこういうんだ。「遅かったなー」って。きっと何時もの様に!
 
 そして、中へと入ってまず見たのが。

「……あら?」

 背中を見せたまま、恍惚とした様子で、空でも見上げるように横顔をこちらに向ける金髪の女性。そして、その正面には血塗れになってる銀髪の女の子。俯いてて顔は見えない、だけど……重症だということは分かる。

「……ノーヴェ、ウェンディ! 速く連れて行け! 間に合わない(・・・・・・)!」

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