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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第59話 その日、機動六課
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「え、あ、待って下さいよー!」

「アハハ」

 うんうん、いい感じにキャロの緊張も取り除けたかなー。この子は本当に優しいというのが分かるし、まだまだこれからだしなー。

 後ろに意識を向けると、フェイトさんが二人を相手に押してる様にも感じる。と言うか、AMFのせいで五分に近いけど、無かったら圧倒してるよねあれ……。

 さて、もうそろそろ海上に出る。六課まではもう少しだけど……やはりこの季節、雲を中に入ると、ちょっと肌寒くて、()がちらついてるなぁって。

 ……()? 雪じゃなくて? まさか……ッ!

「二人共、防御魔法展開急いで!」

「え?」「奏さん?」

 間に合うか? いや、間に合わせる!

「カートリッジダブルロード! スフィアプロテクション、サークルプロテクション!」

『Load cartridge.Two shots.Sphere Protection & Circle Protection』

手動でカートリッジを回して、魔力を供給、両手の銃でロードしたのを確認して。フリードと二人を囲うようにも球状の少し硬めのバリアを。私の周りに球状のバリアを薄いバリアを展開したと同時に。

「う、くぅうう!!」

 全方位から何かが降り注ぐ。よくよく見ればそれは氷。まるで鋭利な刃物の様に鋭くなった氷柱が全方位から降り注ぐ。エリオとキャロの方は問題ない。その為に強い方を選んだのだから。

 だが、私の方は……何かが小さく弾けるような音が聞こえる。パキパキと、静かにゆっくりと。
 
 そして気付いた。一箇所だけ氷柱の弾幕が薄い場所を、よくよく目を凝らしてそこを見れば、何かが接近しているのが分かる。そして、それがよく見えた瞬間。

「はぁい。こんばんは天雅さん?」

「……アヤ・アースライト(E)・クランベル!」

 どこからか取り出した大剣を振るって、私の方に斬りかかる。元々弾幕で弱ってたバリアが音を立てて砕け散ると共に、咄嗟に右手の銃を、砲身を剣代わりとして剣を受け止める。
 突然のことすぎて、応戦が出来なかった事が悔しい。そのまま剣を受け止めていると、気づいてしまった。

 私はこの剣を、大剣を知っていると。

 それが致命的だった、それが私の集中を乱したと同時に、魔力強化が一瞬乱れ、銃の砲身に刃がめり込んでいく。不味いと判断し。即座に手を離すと同時に内部のカートリッジの魔力が暴発し爆発。

 爆煙から抜け出して、直ぐに二人の元へと行くと同時に。

「ごめんね。二人にお願いがあるの。六課に向かってフェイト隊長が来るまで持ちこたえてくれる」

 残った1丁を構えて、弾幕を張っていく。だが……圧倒的に手数が足りない。

「……わかりました。
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