暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第58話 終わりの始まり
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「ちょ、チンク姉!?」

 ほー、この子はノーヴェって言うのか。なるほど。そして、こいつらの仲間に居ないとなると……じゃあこれって。

 なんて考えていると……。不意にチンクがその場から離れたと思いきや。

「は!?」

 真下から何かが床をぶち抜いて、そのまま天井まで上り詰めた。粉塵が舞う中で、ジャラジャラと鎖がぶつかる音がする。そして、よーく目を凝らして天井に打つかった物……いや、めり込んだものを見ると。黒く大きな鉄球。そして、鎖が穴の中まで入ってるのが見えて。

「……戦闘が始まってんのは、知ってたが……合流に手間どったよ。私が来たよ響!」

「……おいおい」

 粉塵が舞う中で何者かが穴から這い上がってくるのが見える。ゴリゴリと何かを引きずる音と共に、天井にめり込んだ鉄球が落ちた。それが床へと落ちた振動を感じながら、その人物を見て、ため息を1つ。

「……業者じゃないんだから、回ってこいよ。アーチェ?」

「近道かと思って、ね?」

 シスターらしからぬノリと勢いで、アーチェが鉄球を持ってそこに現れた。

 あまりのことに皆の行動が止まる。俺もギンガも、チンク達も。ガジェットでさえも、銃口をアーチェに向けている。

 だが、これで……。

「アーチェ!」

 嬉しそうにアーチェの名を呼ぶギンガに、嬉しそうにサムズアップを決めてるアーチェを見て、ちょっと苦笑い。
 君等もうちょっと緊張感持とうよ?

「やっほギンガ。久しぶり!」

「良かった……久しぶりって、どうしたのその格好?」

「私の防護服。あんまり表に出せないんだけどね-」

 ゴスロリ服の様なバリアジャケットのスカートの裾を指で持ちながら、頭を下げるアーチェに思わずスカートも履いてないのに同じように返事を返すギンガを見て……吹き出しそうになるのを必死に堪える。
 スカート履いてないじゃんとか言ったら殴られる可能性あるしねー。

 さて。

「これで対等かな? 3on3になったわけだが……。ギンガはノーヴェを、アーチェはあの板を持った子を。そして、俺は――」

 短く指示を出した後で、あちらも三人集まっている。その中で1人……チンクを見据えて。

「チンクを抑える。だから、頼んだ」

「了解!」「任せて」

 俺とギンガは真っ直ぐそれぞれの相手へ突っ込む中で、アーチェは両手の小さな鉄球を飛ばしていく。

 さて、第二ラウンドと洒落込もうか!


 ――side時雨――

 もう少しで公開意見陳述会も終わると言った時にそれは起きた。管制室でリアルタイムの映像を受信しつつ、地上本部ビルも私達は監視……というか、そこも映す。何かあれば動きはあるからという理由で。

 嫌な予感と
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