暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第58話 終わりの始まり
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ら悔しそうに呟く。予定じゃ合流地点までまだ数分掛かるとは言え、少し妙だなと思うのが。
「……追ってこないね」
「うん、分身もさっさと片付けられたのにね、なにかあるのか、下がったのか分からないけど…‥」
二人してため息を吐いて、色々予想を立てるけど……わかんないなぁこれは。そして、アラートが点滅する。この先に通路にはガジェットが何機かいるようで……。
「合流まで後10分かな?」
「多分、じゃ私が前を張るから、後ろ頼んだよ?」
「任せて」
曲がり角を曲がったと同時にガジェットの一斉射をそれぞれ交わしつつ、再び戦闘を開始する。今は出来ることを一つずつこなさないと行けないしね。
――side響――
やーまいったねどうも。遠くから何かが壊れるような、重い音を感じながら。
「うおらぁ!!!」
「よっと」
スバルのそっくりさんの一撃を回避しつつ、偶に飛んでくるナイフを弾くだけの簡単な作業。くっそー、名前伺ってもダメだったしなぁー。ボードに乗った子は素直に名乗ってくれたのに。
―――ウェンディっすー。
―――名乗ってんじゃねぇよ馬鹿!
いや〜仲良さそうで何よりなんだけど……3対2って辛いわーって。正確には2対1とタイマンで別れてるのか。俺がチンクとスバルのそっくりさんと交戦している中で、ギンガはウェンディと名乗った女の子と戦ってるけど。
中々うざいというか何というか、ガジェットのI型を連れてそれを弾幕を張らせて近づけさせないようにしてやがる。それに気になることも言ってたしな。
―――さっきの分身野郎の分まで蹴り砕く!
分身に心あたりがあるのはフェイクシルエットを使うティアか、それとも文字通りの分身を行う紗雪か。はたまた知らない局員さんか。どうかわからないけれど、恐らく二人のうちのどちらかだな。
という事は割りと近くに居たということだけど、ウェンディのボードを見てると分からなくなるし、スバルのそっくりさんもウィングロードみたいなものを展開できるから、移動速度は思ってる以上に高いはずだからなー。ここに来たときだって、チンクがここに来たであろう穴からそれぞれ来たわけだし……。
実際はどれくらい近くにいるのかわからないし……それに、さっきから聞こえる音も徐々に近づいてきてるし。なんだろうねこれ、足元……いや下のフロアまで来たのは分かるけど。よし。
「なぁ、赤い子よ?」
「なんだクソが!」
……口悪いわー。まぁいいか。
「お前らの中でよ。重い武装振り回して来るやつって居るの? あと名前教えて?」
「知ってても言うかバーカ!」
「あぁ、この子の名前はノーヴェだ。そして、その質問の答えは居ないな」
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