暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第58話 終わりの始まり
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「え! なっ?!」

 突然の怒号に集中が切れる、だが、そのお陰で周囲が一瞬見えた。私をぐるりとナイフが囲んでいるのが見えて。

『Protection&WingRoad.』

 周囲をバリアで覆った後に、ウィングロードで上に道を作ってそこへ逃げる。前後左右に逃げては意味がない。ならば上にと思ったけれど……。襲い来るナイフの爆発でその判断が正しかったと痛感した。
 わずか数本のナイフが当たっただけでバリアに罅が入る。あのまま足を止めていては危なかった。

 そのまま響の頭上まで移動して、降りてから。

「……これは、お互い無事に遂行できそうにないな」

「……そうだね」

 改めてチンクを見据えて、構える。一筋縄ではいかないけれど、しっかりやらないと!


――side奏――

「こんんのおおおお、うざってえええええ!!」

「どっちが」
 
 スバルを赤髪にしたような女の子の蹴撃を躱して、紗雪が一撃一撃を的確に当てていく。だが……。

 威力が低すぎる。

 だけど考えてみればそれもそのはずだ。現在の紗雪の魔力出力はBランク程度、本来の保有量、出力を考えると大分下げられているし、何よりも。

 今の私と紗雪の目的はティア達が、なのはさんの元まで向かうまでの十分な時間の間の足止めだ。

 きっとヴィータさんが居たら、もっと手早く済んだろうけど、生憎ヴィータさんとリインさんは外でのお掃除の最中だし。それに私も。

「この……ちょこまかと!」

「そんな大きな獲物じゃ避けきれないでしょう!」

 二丁のライフルを、大きな大砲のような、盾を持つ女の子へ向けて射撃。その間もあちらから撃たれてくるけど、弾道予測がわかりやすくて、回避しやすい!

 だけど、そろそろだ。紗雪の方を見ると、ちょうどあちらも察してくれたようで。印を結んで、3人に分裂したかと思えばそのまま1人が私の元へ、もうひとりは盾を持った子の元へ、最後の1人はそのままスバルのそっくりさんと戦闘を継続して。

「奏、お願い」

「うん、分かってる!」

 二丁の銃を真上に向けて白く輝くスフィアを作成して、そのままトリガーを引いて。まばゆい閃光弾とする。あちらで二人が怯んだのを感じながら、私と紗雪も合流地点へと足を進めた。

 時間をかければ何とかなったかもしれないけど、こういう状況だし、私達の役割は既に果たした。ならば後は合流を目指すのみだ。

 ―――

 本来進みたかったルートを遠回りをせざるを得ないとは言え。数分程移動してから。

「皆大丈夫かな?」

「さぁ、デバイスの直接通信も効かないとなると……転移札も使いにくいし。正直最悪だ」

 懐から出した転移札をギュッと握りしめなが
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