暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第58話 終わりの始まり
[16/16]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
。だから!」

 重荷と聞いて、一瞬心が締め付けられる感覚に囚われる。アーチェが何を差しているのか分かるから余計にだ。

 だが、思いが通じたのかシャッハさんの表情が和らいだのを見て、私も安心する。だけど……戦術的に考えると今のアーチェを連れて行くのは……。

「わかりました。そこまで言うのなら仕方ありませんね」

「っ! 感謝します、シスターシャッ……」

 ……一瞬安心させたかと思えば、目に止まらないほどのスピードで、アーチェの腹部に重い一撃を与えて意識を刈り取った。

「……皆さん。健闘を祈ります。では!」

 そのままアーチェを抱えて走り去っていった。

 ……ごめんなさいアーチェ。今度必ずお礼をするからね。後は……。

 驚いてるギンガの、右手を取ってギュッと握りしめる。やはり責任を感じているのか、何処か怯えたような目で私を見る。
 ……そう言えば、私ってばあまりギンガとお話して無かったんだよね。そう考えると、やっぱり恐いとか思われてるのかな。まぁ良いや。

「ギンガ。響をお願いしますね。私は六課へ戻るけど……きっちりあの人を救って、ぶん殴って下さい。もっとうまい方法が合ったでしょうとか。もっと選択肢はあったはずだ、とか戻ったら皆で叱り飛ばしましょう。
 そして、あいつのポケットマネーで御飯でも食べましょう?」

「……え、あ……」

「大丈夫。響を残したからって責める訳はないから。だから安心して、ね?」

 ぎゅーっと手を握る。本当は私も行って救けに行きたい。だけど……それをすると今度はフェイトさん達が困ってしまうし、何より六課が大変な状況でそれは出来ない。

「……分かった。ちゃんと叱る為に行ってくる!」

「うん、お願い」

 ちらりと紗雪を見れば、無言で胸を張ってのサムズアップ。こちらも安心できるね。

 さて。

「よし先輩……じゃない、フェイトさん行きましょう!」

「うん、皆も気を付けて!」

 地上へ上がる道をライトニングの皆で進んでいく。きっとフェイトさんも行きたかったろうけど……。

「かっこいい役はギンガ達に譲りましょう」

「うん、私達は六課の皆を助けるために、エリオもキャロも頑張ろう!」

「はい!」「帰ってお祝いするために!」

 キャロが両手を上げてそう言うと、皆が笑ってしまう。

 そうだったね、明日は……なのはさんやヴィヴィオのお祝いがあるんだ。だからこそ―――

 明日をいつも通りに迎えるために、私は行くんだ!

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ