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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第58話 終わりの始まり
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事実、アーチェの負傷、それも決して軽くないものに、ギンガもジャケットに傷はついているが、ほぼ無傷だと言うのに、送ってきたということ。
これを考えれば。おそらくギンガに何か関係している可能性がある。
「5分もたせるって、頼んだよって。響は言ってた!」
「……文字通りの時間稼ぎに、頼んだっていうのは、行けない自分の代わりにって意味だよ」
「絶対違う!」
右脇に手を入れられ、立たされると共に。
「敵が4人居て、今から急げばまだ間に合うかも知れないのに!」
涙目のギンガと視線がぶつかる。
「なら詳細言える? 私達と交戦した程度の子達なら、響なら負けはない。なら、貴女達を送り出すことは絶対にしない。
でも、それでも2人送り出したってことは……想定外のアンノウンが居たんじゃないの?」
「それは……!」
やっぱり居たのか。
ということは、ギンガをこのまま下げるのがベストだろう。そして、響はきっとこう考えたはずだ。
なのはさんとフェイトさんは、揃わない可能性が高いだろうと。
だからこそ。
「隊長。ご決断を。真直六課に向かう事を。もしくは――地上に強い面子で最短を急いで行くか。どうか、ご決断を」
私達が出来るお願いは。
「もし、アグスタで現れた、あのアンノウンの何方かがいるのなら、間違いなく響が危ない。
ですが、この場に隊長は2人居ます。何方も簡単な道では無いと分かっています。だから、だからどうか」
声が震えそうになる。それでも真っ直ぐに2人の隊長へ伝えれば。困ったような笑みを浮かべたなのはさんが。
「可能性があるのなら。勿論。なら少し編成変えよっか?」
すぐに紗雪が軽く手を上げて。
「なのはさん。響の救援に私も行きます。空を飛ぶより、地を駆けたほうが早いですし」
「許可します。そして……」
ちらりとなのはさんが、地に伏せてるアーチェに視線を向けると。体を震わせながら、よろよろと立ち上がる。
「……勿論私も行きます。あの人に響に頼まれました。5分持たせるから頼んだ、と。だから」
私も行くというと同時に、アーチェの手をシャッハさんが取った。
「ダメです。その怪我では行った所で足手まといになります。貴女は私と共にカリムの元へ行きます」
アーチェの目が見開いたと同時に。
「断わります。助けられてばかりでは」
「だからその怪我ではダメだと!」
「ッ、
あの人
(
・・・
)
の手がかりを! やっと、やっと手に入れられそうなんです。それに」
私と紗雪に視線を向けて、直ぐにシャッハさん見据えて。
「これで進展すれば、やっと彼らと彼女らの重荷を取ってあげられるんです
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