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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第58話 終わりの始まり
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う途中でノイズ混じりの通信が届いた。内容は現時点で六課も襲撃を受けているということを。
なのはさんが、何かを決めたようで。隣に立つフェイトさんへと視線を向け、お互いに頷きあい、スバル達の方へと視線を戻して指示を告げる。
「分散しよう。スターズは響とギンガの救援と、襲撃戦力の排除。ライトニングと紗雪は六課に戻る」
……六課に戻るということは、襲われているのか。最悪じゃあないか。
「え、な、ごめんなさい。ちょっと待って下さい!」
突然紗雪が声を上げたと思えば、札を持って青い陣を展開。という事は……。
「連絡がついたの?」
一瞬表情が明るくなったフェイトさんの言葉を聞いて、紗雪が首を横に振って一言。
「5秒後に転移させろってだけです。来ます!」
紗雪から少し離れた先に札を2枚投げつけたかと思えば、札を中心に魔法陣が展開。そして、一際光が集まって―――
「と待って!」
え? な、え? 何でここにアーチェが居るの?
「アーチェ、何故貴女が……それよりも怪我が!」
「ギン姉! 良かった!」
……いや待って、という事は……。
最悪なことが頭をよぎる中、ギンガがスバルの顔を見て、辺りを見渡す。そして、直ぐになのはさん達の方を見て。
「報告します。現在4人のナンバーズと響が交戦しています! 直ぐに救援を!!」
「待って、その前に響から伝言が。なんか、いっこくばんきん? とくとくおのそうろう……? なんかそんなこと言ってたよ」
懇願するように悲鳴のようなギンガの声と、分からない様子のアーチェの伝言を聞いて、分かってしまった。
立ちくらみのような感覚に襲われ、後ろに倒れそうになる―――。
が、寸前の所で止められる。視線を向けると紗雪がニコリと笑みを浮かべた。
だけど、その手は震えている。紗雪もまた、この言葉の意味が分かった。だからこそ。
「高町隊長、ハラオウン隊長。ご決断を。響を切り捨て、六課に向かうかどうか。ご決断下さい」
地に膝と拳をつけて、決断を促す。
「かな、で? 何言ってるの? これから別れて、助けに行けば」
「おそらく。響、いえ、緋凰は六課が襲われていることに気づいた。加えて、他に何か理由があって、私達を近づけないようにしています。
シスターアーチェの伝言は一つ。時間はありません、急いで為すべきことを為して下さい。緋凰は伝言にそれを乗せて伝えてきました」
空気が凍る。分かってる。皆心配しているというのは強く分かってる。
一刻万金、疾く疾く御退候。
私達の中で決めた撤退の伝言だ。
目の前が涙で歪む、だけど、それを言わなきゃいけないほどの何かがあったという事だ。
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