暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第57話 賽は投げられる
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「FWチーム集合ー」

「はい!」

 気がついたら側まで来ていたなのはさんが号令を掛け、皆が集まる。今日のメンバーはロングアーチ組の4人とまだ帰って来てない2人を抜いた7人。

「さて、いつも通り個々のスキルを上げていきます! で、今日はスバルとギンガ。一度やりあってみようか?」

 今日は打ち合うのか。ちゃんと見るいい機会だなーと。

「それじゃあ、今日も頑張ろー!」

「おー!」

 掛け声と共にそれぞれがメニューをこなすために散っていく。

 で、俺はぼんやり考え事してて残って、なのはさんは。

「ゼロレンジの格闘、見てあげてね?」

「……俺なんかで良ければ」

 ちょっと教えようかなって思ってたのが、バレておりました。

 ――――

 現在モニターを開いて見ているのは、スバルとギンガの模擬戦。

 ただ、圧倒的というわけじゃないが、戦闘では大体がギンガの優勢だ。空にウィングロードを展開しての、疑似空中戦の中。素早い拳と蹴りのコンビネーションに、スムーズな技の繋ぎ。ここまでハッキリ別れるんだなと改めて認識する。シューティング(S)アーツ(A)に置ける、高速移動中の攻撃の繋ぎを最小にしながら、その速度を乗せた早い一撃。重さ破壊力と言うより、一閃を重視した熟練のそれだ。見ていて好感が持てるなって。

 対してスバルは、まだまだ粗っぽいが、それでも攻撃をきっちり防いで、躱している。押されながらもしっかりと一撃を見合う用意もしてるし。
 
 そして、ギンガが必殺の一撃を放つと同時に、スバルがそれを躱す。きっと少し前までのスバルなら防いでいたんだろう、だが、最近はなのはさんの射撃を捌く特訓が生きたんだと思う。
 それを切掛に、立場が逆転。入るはずだった攻撃を躱され、わずかに体制をくずした所を、スバルのラッシュが始まる。単純なコンビネーションだが、きっちり魔力を練り込まれたそれは単純故に破壊力は抜群だ。
 上手い具合に当たる場所にバリアを張って対応していたギンガだけど、何度か叩かれ破壊される。

 何時だったか指摘したことがある。右手にリボルバーナックルつけてんだから、皆それに警戒する。だから、切札の1つとして……。

 マッハキャリバーを限界まで加速させ、短いウィングロードを展開させての、加速させた右のハイキック。

 それを教えた。だが今回使用したのは。

 それの逆。左のハイキック。それはバリアを破壊したその勢いのまま、ギンガに当たる――

 筈だった。寸の所で右の拳を蹴りの先端に当てて、わずかに軌道をずらし、盛大に空振り。その勢いのまま前に来た所を、スバルの顔面目掛けた、真下からリボルバーナックルの左のアッパーカット。

 ……が入る直前にどちらも静
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