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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第57話 賽は投げられる
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 後ろ手に手を振りながら、見送るけど……私の内はまだモヤモヤしたままだった。
 

――side奏――

「さて、皆に改めて連絡を。この札……転移札って言うんだけど。文字通りの転移をすることが可能です。ただし、そのタイミングは私でしか始動出来ないし、念話を貰ってからだと1秒……下手すればもっと長くなっちゃう。
 これは私の事情なんだけど……魔力と気の切り替えの都合で起きちゃうラグ。だから……魔力戦闘中とか長くなっちゃうし、気を、あぁいや、私の意思でしか転移は出来ないし、1人1枚1回こっきりの使い切り。しかも、地上本部の敷地内くらいしか範囲はないっていうね。使い勝手悪いけど、これだけは誓うよ。
 呼んでくれたら必ず呼び込む。キャロちゃんの様に何度も撃てるものじゃない、だからこそ――
 何かあったら、危なくなったら呼んで。高麗流忍術の名にかけて。皆を後ろから護りましょう」

 しんと、皆の視線が紗雪に集まる。改めて皆に一枚ずつお札を渡していって、ギンガもその説明を受ける。

 流石に警備初めは皆緊張してたし、何より周りの目があったしね。警備が始まって早数時間。時刻も夜中を差してる中での皆を集めての報告会。
 紗雪の術の改めて説明をしてる。召喚術に比べると制限も距離も多いし、短いけれど、それでも速度だけは勝る転移術。もう一つ機能はあるけど、多分使えないだろうから省いてるし。

 ちなみに響はというと。

「お前も大変だな。そういう奴ら多いんだろ?」

「どうでしょう? 同期とはここに来るまで会ったことも、活躍を聞いたこともないですし」

「で、その様か。相変わらずで嫌になるな」

 ヴィータさんと向こうでお話中。私にも皆にもころんだって言ってるけど、間違いなくアレは殴られた後だし。
 ヴィータさんも気づいてるけど、響が特にって訳で抑えてるし。

 それに……。

「俺達のアヤさんが戻ってくるかもしれない。たしかにあいつらはそういいました。だとすると、何かしらのアクションはあるでしょうね」

「……あたしはここに居れるが、なのはは中の警備に回されちまったしな」

 ヴィータさんが言うように、なのはさんを除いた皆で外周警備に当たってる。響の言う通りだとしたら……。

「中の警備しろって言う割にデバイスの持ち込みもできねぇ。今何かあったら真直になのはの元へ行かないとな」

「警備しろって言っといて、中にデバイス持ち込み禁止ってどうなんですかね? まぁそれだけ守りにシールドに自信を持ってるって事なんでしょうけど」

 ……何かどんどん響とヴィータさんってば愚痴の方面に向かってるようだけど……。交代ありとはいえ、8時間以上警備をしているのに何か起こる気配は今の所は未だ無い。
 多分ここの
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